またもや個人史から俳優を語ることになる。

ジェーム・スディーンに関して、父親の勧めで観たのが初めてであった。

 

父とジミーは全くの同い年であり、父は彼の第三作目準主演の

『ジャイアント 1955』 を石巻テアトル東宝で鑑賞したのであった。

 

 

父は封切を映画館で、私と姉はテレビ(日曜洋画劇場か水曜ロードショー)

での鑑賞であり、父からは絶対お勧めの映画であった。

 

主役の正統派美男子ロック・ハドソンよりもその存在感は際立ち、

前編までの成り上がりの過程までは、ジェット・リンク(J・ディーン)の

味方をしてしまう程、彼は主役を食っていた。

 

 

 

小説のジェット・リンクは大柄で鈍重なイメージがあるそうだが、

ジェームス・ディーンが演じると、また別な繊細なジェット・リンク

が出来上がった。

ミスマッチとも言える出来栄えに成ってしまった。

 

 

 

ジミーとエリザベス・テーラー

恋愛感情とは別に、エリザベス・テーラーはジミーが好きに

なったような写真である。

 

 

 

『理由なき反抗 1955』 撮影合間ののナタリー・ウッドとジミー

ナタリー・ウッドも惚れかけているのではないか?

ジェームス・ディーンの魅力が為せる技である。

 

                   ------つづく--------

 

 

 

 

 

ジョディ・フォスターとの出会いは、と言ってもスクリーン上であるのは

言うまでもなく、45年程前になる。

 

長期休暇前に、地元石巻のテアトル東宝(稲井峯弥社長)の学生割引

チケットを頂き、二本立ての封切映画を観た。

メインがテイタム・オニール主演の『がんばれベアーズ』。おまけが、

このジョディ・フォスター主演の『ダウンタウン物語』であった。

 

予め私は『月刊ロードショー』を購読していたので、あらすじは知って

いた。ダウンタウン物語に関しては、ジョディ・フォスターの実年齢から

は感じられない大人の魅力にその評論は特記していた記憶がある。

 

 

『 ダウンタウン物語 英 1976 』

 

当時、中学1年生だった私はまた性の否定からか、ジョディ・フォスター

を好きになったのだが、健康的に見え、セックスアピールの希薄な

「テイタム・オニールが好きだ」 と言った記憶がある。

 

未だ子供、少年ながら、私には彼女に対して何とも言えない、人間的

深みを感じたのだった。

 

私にとって決定打となったのは、何と言っても 『タクシードライバー(1976)』

この映画無しに彼女の地位は在り得ない。『告発の行方』『羊たちの沈黙』

でも有らず。

 

 

この格好を強制されて、ジョディフォスターは泣いて嫌がったと言う

 

 

 

変質者タクシードライバー、トラビス(ロバート・デニーロ)とのデート

 

 

 

 

                   ------つづく--------

 

 

 

ピンナップガール出身のアニータ・エクバーグは、肉感的な個性を

求められることになる。

 

時代は下るが、その肉感的セクシー女優の代表と言えば、

 

ラクエル・ウェルチ(Raquel Welch) 米:1940~

恐竜100万年』で「20世紀最高のグラマー」な肉体で恐竜と戦う

 

 

 

 

ウルスラ・アンドレス(Ursura Andres) 独人・スイス出身 1936~

007ドクター・ノオ

彼女の身に着けている食い込みの入った白のビキニはオークションで

50万ドルになるらしい(約6千万円弱:2020年の情報)。

 

1950年代はアニータ・エクバーグが、とは言ってもウルスラ・アンドレスも

も50年代には登場して、ジェームスディーンと交際時期もあったようだが

…、60年代には、ラクエル・ウェルチとウルスラ・アンドレスが、野性的

なセックスシンボルの代表選手と言えないだろうか?

 

 

それでは、ここでの主役、アニータ・エクバーグは?

 

 

上述の二人と比べると、野性味に乏しくなるが、ヨーロッパ女性の

品位を感じ取れる。ウルスラ・アンドレスもスイス出身のドイツ人

ではあるが、如何せんドイツ人は品位に欠ける。

北欧ゲルマンのアニータ・エクバーグは同じゲルマン系でも違い

が感じ取れると思い込むのは私だけだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、アニータ・エクバーグは、『007ドクター・ノオ』のボンドガール

オーディションにエントリーしたが、ウルスラ・アンドレスにその役を

奪われた過去がある。

 

                   ------つづく--------

 

 

 

「スウェーデン出身の出稼ぎハリウッド女優」 と言われて思い起こすと、

先ずは、イングリッド・バーグマン、そうして格調高き、グレタ・ガルボに

なる。

 

父の影響で小学生から洋画を見始めてから、今年になって初めて強烈

な関心を持った女優が二人いる。

 

一人はヘディー・ラマー(墺太利・猶太人)とアニータ・エクバーグ(瑞典)

である。アニータ・エクバーグは『LIFE』の写真で記憶に残っていた。

官能的な表情のその写真に、小学生の私には嫌悪感を覚えて、

「ジックリと見るものでは無い」

と自制心が働いた。

 

 

 

当時の『LIFE』の写真。【 ZARAK 1957 US 】

映画の内容自体は?ん~、アニータ・エクバーグの演技も、ん~

 

それでも、彼女の生来の性的魅力には唸らせられる。

 

 

スウェーデン女性に関して、私は格別の美しさを感じるも

のがあったのだ。

初めての体験は、一緒にアテネの駅のホームに寝た

バックパッカーのスウェーデン女性。年の頃は当時の私と

同じ20歳前後。少し小太りだったが、深夜、傍で寝ていた

彼女の顔を夜中に見ていたが、本当に綺麗な顔立ちだと

感動した。鼻先がツンと上向いていたのが可愛らしかった。

 

早朝目覚めるのだが、素人童貞の私は、恥ずかしさ

も手伝ってお別れする。彼女は後向きに悲しそうな顔

をしていた。私は女心も察知しない無粋な田舎者だった。

 

二十代の終わりにイスラエルに旅した折、ドミトリーで

スウェーデン女性数人のグループと大部屋で同室

となる。彼女達は、シャワーを浴びた後、バスタオルのみ

でウロウロする。その後はパンティとTシャツのみ。

文化の違いと言えば其れまでだが、純朴な田舎者の

私には刺激が強い事このゆえない。

それに彼女達は擦れていないのだ。性的にオープン

に見えるが、それはこちら側が助平根性の視点で

見るだけであって、彼女達にとっては自然な振舞い

なのだ。

 

アニータ・エクバーグはミス・スウェーデンであり、

容姿に関してはお墨付き。後は、ハリウッドでの

スターシステムに乗っかるわけだが、英語の壁は

立ちはだかる。

 

それ以前は、ピンナップガール、プレイメイトとして

名を馳せた。

 

 

 

結局、ハリウッドでの代表作が【ZARAK】のベリーダンサー

では浮かばれない。

 

 

                   ------つづく--------