本日長い…かな
しかも物語風にちと盛っちゃってます

師走の忙しい時に忙しくない方だけどうぞお読み下さい  






昔々のこと


母方の祖母の家は北陸のある伝統芸能の一家だった


だけど祖母の父は、酒 博打 女…といわゆる放蕩の限りを為尽くし、全て失い一家で逃げるように南国和歌山の親せきを頼りに転がっていった……




時は過ぎ、同じ伝統芸能一族出身ということで、祖母は東京のある家のお手伝いさんとしていくことになりその家で……坊ちゃんの祖父と出逢い結婚し、男の子が2人生まれた



その頃戦争で
3度目の出産の為に和歌山に戻る祖母を



「 離れるのはもうー!イヤだ‼︎ 」そう言ったかどうか知らないが(汗)


と、祖父は家と仕事を捨て祖母を追いかけて和歌山にやってきてしまった!



そして 私の母が生まれた


お金は無いが大事に育てられ過ぎ少々ワガママに育った母は、数十回のお見合いの末1人の人と結婚を決め結納した





出た…………得意のワガママ 

「 なんか   急にイヤんなっちゃたー 


で 破断……そして結納金の倍返しだったとか……(母はこの話とても嫌がってしてくれない)



その頃母は高校の事務員だった
この時少し気になる人ができた


その人は、ケンカでしょっ中呼びだしをくらってばかりの学校一ワルの兄だった。親代りにいつも学校に呼び出されては頭を下げてに来ていた


母は遠目に 


こんな人……いいなぁ。。。。
と何となく思っていたという




そして
また母にお見合の話がきた



開いた写真に載っていたのは 

黒ぶちメガネの冴えない男……
その人……つまり私の父だった






無一文になるまで放蕩をやり尽くしてくれたご先祖さま…


家も仕事もただ妻と一緒に居たいが為放っぽり出してくれたおじいちゃん……


婚約破棄して親に多大な迷惑をかけてくれた母…


そして……学校一の不良になってくれた叔父さん…あなたは愛のキューピットです



ご先祖さまの若気の至りがあったおかげで…



私は  私で  生まれることができました


ありがとう




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若き日の祖父 (上段 右から2番目)
おじいちゃんたらイケメン〜〜