2020年08月30日(日)AM10時頃
「待ってよ。聞きたいことがある」
そう言って引き止めた私の顔を大きく開いた目で見つめ立ち尽くす夫。
「あのさ、さっき電話鳴ってたんだけどさ、Kaoriって誰?」
目に涙を浮かべながら夫に問いかけた。
夫はすぐに答えた。
「先輩の娘。先輩の仕事を手伝う時は先輩か先輩の娘が連絡してきて場所を指定してくるんだ。」
私はすかさず追求した。
「先輩なら○○(夫の名前)の携帯番号知ってるんじゃないの?娘であっても携帯に直接かけてきたら良いのにLINEでかけてくるってなんなの?」
夫が顔色を変え
「疑ってんの?じゃあ見せてあげるよ。」と言いながらKaoriのLINEアイコンとやらを見せてきた。
4人の子供に囲まれて写っている女性の写真だった。
「子供こんなにいて不倫すると思う?有り得ないから。」
まだ信じきれない私は次なる追求をする。
「出会い系だか婚活だかのアプリ使ってるでしょ?それ必要なの?」
夫はハッとした顔で答える。
「あれね、携帯に入ってるだけで使ってない。」
中途半端な言い訳に心苦しくなりポロポロと涙が溢れ声にならない声で気持ちを素直にぶつけた。
「ダメな嫁かもしれないけど、鬱陶しい嫁かもしれないけど、捨てられるのは絶対嫌。私はアナタと残りの人生を共に生きるって決めたから一人になりたくない…」
そう言いながら夫の胸で泣いた。
夫の心臓は小刻みに震えるようにドキドキしていた。
そして夫が口をゆっくりと開いた。
「疑いたくなる様な事してごめんな。でも俺は絶対に浮気なんてしてない。信じて欲しい。俺はお前しか愛せないよ。」そう言ってそっとしっかり抱きしめてくれた。
今回だけは仮に浮気してても許す。
私たち夫婦に子供が居たら許さなかったかもしれないが…
結婚は新たな人生のスタートである。
結婚する事で新たな旅が始まり、沢山の発見をして、沢山成長をする。
この話は成長の一部だったという事にしておきたい。