2009.4.8
また、電車の片すみにあの子がいた。
制服のない高校で、まぁ珍しくはないのだが、いわゆるなんちゃって制服を着て、白のカーディガンに薄ピンクのリュックサック、色白な肌に薄い茶髪の長い髪を上げていて、純粋にかわいい。
クリアケースに見える参考書からして、おそらく一年生だろう、と、かなり観察する気持ち悪い黒髪少年。
駅から走れば、ぎりぎりで授業に間に合う朝の通勤電車で、あの子は3日連続同じ場所から外を眺めている。
黒髪少年は駅に着いたら全力ダッシュで高校に向かうため、あの子が授業に遅れずに出席できているのかが気になる。
しかし、へぼでへたれな黒髪少年。あの子に話しかける勇気など全くなく、遠くから何度もちらみをするシャイボーイ黒髪少年。
朝からこんな美少女を見れるなんてラッキーとしか思ってなかった黒髪少年は、この子が黒髪少年の高校生活において欠かせない重要な人となるという、そんなラブコメ的展開が起こることは想像もつかなかった…
