今日、病院から帰宅した後にTVを聴いて(!)いたところ、鉄道会社などの職員さんが車いすの方などを案内して、構内放送で行き先を放送されたことによって、ストーカーの被害が相次いでいると言うのです。


私も、廃線になりそうなローカル線を利用して、県庁所在地まで往復することが多々あります。ですが、そのような被害に遭ったことは無いです。地域的な違いも有るのかもしれませんが、少ない情報から考えてみました。


私の外出時は、電動リクライニングが可能な簡易電動車いすを利用しています。長距離の移動が必要な時は、タヌに運転をお願いするか、タクシーに電車にバスなどを乗り継いでいくことになります。


電車での移動時は、改札を通るときに降車駅を伝えます。それで、構内の案内対応の職員を待ってホームへと移動して、その職員か別の職員がスロープを用意して乗り込みます。そして、ブレーキを確認して、「〇〇駅には連絡しておきます」と言って、降りて行かれます。


問題なのは、この後の[マニュアル]らしきアナウンス。私がよく利用する駅🚉では、「車いすのお客さま〇〇駅まで案内。✖️両目△扉。」(正確ではありませんが、こんな感じです。) そして到着すると、他のお客さまの流れを止めて、私を探して、名前を確認してから降ろしていただきます。


この時、名前を尋ねられるのも困ることがあると、考える人も多いと思いますが、この問題はとりあえず置いておきます。問題は、このアナウンスを聞いていた人が下車駅を知って、自宅を探るなどのストーカー被害に遭っていることです。逮捕者も出ており、警察への同様の相談も年間30件以上あり、泣き寝入りの人を含めると、かなりの人数になると思われます。


TVの取材で話されておられた方は、自宅近くで付き纏われたり、自宅の窓を破られたりしたそうです。そして、逮捕されるまでの1年間、気持ちも落ち着かなかったと言います。


彼女の言い分は、個人が特定されない方法で、連絡を入れて欲しいということだと、私は考えました。一方で、鉄道会社のほうでも、「降車させることが出来なかった」などの会社内で[事故]という扱いになることを避けるために工夫された結果が、現在の方法なのかもしれません。


以前、県庁所在地の駅のホームで、降ろしていただけず、終点まで行ったことがあります。その日は偶然ですが、同じ車両の同じドアに私ともう一人という、2台の車いすが乗っていました。降りる駅に到着して、駅員さんがドアにスロープをかけたら、もう一人の方がサッと降りられて、駅員さんからの確認をどうされたのかは、全く知りません。


私は電車の中に取り残されて、スロープを外された後に車内の人が降りた後、乗客が乗って来られました。私は身動きが取れないまま、降りることも出来ず(下手に動くと、却って危険だから!)、終点までです。途中で車掌さんが気づいてくれましたが、時すでに遅しで、そのまま乗っているほうが早く目的地に到着するとのことで、乗っていきました。



このようなことがあったので、降りる駅を伝えるべきか?伝えないでも良いのかは?悩む訳です。私は、名前と出来ることと出来ないことを伝えた上で、手伝って欲しいことを伝えています。


また、簡易電動車いすの普及が進んでいることもあって、車いすユーザーの活動量が増えていることも、このようなストーカー被害が増えていることの一因だと、私は考えます。一般の女性と同じように、性的被害に遭う機会があるわけです。「車いすだから、性的被害に遭わない!」という考えは、捨てたほうが良いと思います。


男女問わず、障がいの有無に関わらず、ストーカーの被害に遭う可能性があるわけです。車いすだから、ストーカーに遭ったとは、考えて欲しくないです。通勤や通学の経路についてくまなく調べた上で、出来うる限り安全を確保して欲しいと思います。


また、蛇足だとは思いますが、車いすを必要とされる方のマナーの向上も、必要性があるように、以前の事故より考えています。誰もが気持ち良く、公共交通機関を利用できますように。私も気持ちを改めたいと思います。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは失礼します。

おやすみなさい。