日本の人気 (1)
竹田恒泰さんの本を紹介します。
どうやら今、世界は猛烈な日本ブームに沸いている。
日本人は、世界がどれだけ日本に注目しているか、
正確に把握しておくべきだろう。
日本人が日本人としての誇りを取り戻すことの出来る最後の機会が到来していると私は確信している。
ペリー来航以来、日本的なものは封建的な古臭いものとして、
無価値のレッテルを貼られ、さらに、大戦終結後は、
軍国主義の源として完全に否定されてきた。しかし、
その日本的なものを近年、世界の人々が高らかに賞賛している。
日本人は、そのような世界の人々の反応を見て、はじめて日本的なものの価値を再発見しているのである。
日本人はかつて、これほどまでに世界から注目され、愛されることを経験したことがないと思われる。
決して舞い上がることなく、冷静に、そして謙虚に、まずこの事実をしってほしい。
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【英ＢＢＣの調査で分かった日本の人気 】
平成十八年（２００６））、英国のＢＢＣ放送が３３ヵ国で約４万人を対象に世論調査を行った結果、
「世界に良い影響を与えている国」として、もっとも高く評価されたのが日本だった。
この調査では、３３ヵ国中３１の国で、日本の影響力について、
肯定が否定を上回り、うち２０ヵ国で肯定が５０％を上回った。
全体では肯定が５５％、否定は１８％だった。
ちなみに、日本に対する評価で否定が肯定を上回った２ヵ国は中国と韓国である。
また、日本を最も高く評価したのはインドネシアの８５％、
次いでフィリピンの７９％であったことは
記憶にとどめておきたい。
この年は、平成十三年から総理大臣を務めていた小泉純一郎氏が総理を退任した年であり、
同氏は就任以来、毎年靖国神社への参拝を続けてきた。
総理の靖国参拝によって「日本は国際的に孤立する」とも語られてきたが、
同調査により、日本は孤立どころか、国際的に「良い影響を与えている国」として
最も高く評価され、まして東南アジア諸国からは絶大な支持を得ていることが分かった。
一方、この調査で「世界に悪い影響を与えている国」とされたのは、第一位がイラク、第二位が米国だった。
「ならず者国家」と罵る国と罵られる国がもっとも否定的に評価されたことは興味深い。
同調査はその後、毎年実施されていて、日本は三年連続で
「良い影響を与えている国」第一位の座を維持してきた。
平成二十一年度の調査では、ドイツ、カナダ、英国に続き、日本は四位に順位を落としたが、
同年はむしろ五年間の調査のなかで最も日本を肯定する比率は高かった。
そして、平成二十二年の調査ではドイツに続き、日本は二位に評価された。
平成二十二年の調査によると、「悪い影響」はイランの５６％、パキスタンの５１％、イスラエルの５０％、
北朝鮮の４８％の順で、米国の評価ははじめて肯定が否定を上回り、また中国は肯定と否定が拮抗した。
また、やはり中国は日本に対する評価で否定が肯定を大きく上回った。
一方、韓国の対日評価は、平成十八年の調査と比較すると著しく改善され、
むしろ親日的傾向にあることが分かる。
もちろん、このＢＢＣの調査は、あくまでも世論調査であるため、
これらの数字が必ずしも各国市民の感情を性格に表現しているとは限らず、
一喜一憂すべきものではない。
だが、この調査結果から、大まかな傾向をつかむことはできる。
日本が五年間、最上位を占めつづけていることは、
日本が世界から高い評価を受けていることの証にほかならない。
日本の人気 (2) へ続く
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