2025年1月以降のことをざっくりと書きます。

 

認知力の低下が著しく、食べることを我慢できなくなり、体重が増加。

排泄は失敗を繰り返すようになる。

罪業妄想に苦しんでおり、良いことをすれば、悪いことが帳消しになる、ような思考に陥る。

なにより、「治療しないと死んでしまう。這ってでも大学病院に通院して抗がん剤は続ける」と言っていた夫が、

投薬の意味が分からなくなり、薬を飲まないと口を結んでしまうようになった。

 

1月、看取りについて考える。相談する人はいない。私の判断ですべて決まること。

とりあえず緩和ケア病棟の予約のため、3つの病院に面談に出向いた。

3つ目の病院で思いもよらない申し出を受ける。

緩和ケアは患者の身体的な痛みをとるというのは、どの病院でも言われることだが、

最後に面談した病院では、患者のメンタルの苦しみも和らげることを目指していると言われる。

まず、精神科を受診してみましょう、そのため1,2週間入院してみましょう、

奥様へのレスパイトという意味合いもあります、という申し出だ。

入院期間が終わったら、自宅へ戻り、その後の様子を見てまた看取りについては考えるという。

夫のメンタルの不調が良くなる可能性があるのであればお願いしたいと思い、

3つ目の病院で順番待ちをすることにした。

 

緩和ケア病棟の順番待ちする間にも症状がどんどん悪くなり、

介護ベットからの動くのもおぼつかなくなり、1階のトイレへの移動もかなり危険な状態になってきた。

小便はベット脇に置いてあるポータブルトイレでするが失敗することが増え、

大便はトイレでするが廊下や壁まで排泄物で汚れることが増え、私も困憊する日々。

意思疎通ができず、寝ていることが多くなった。

1月下旬の大学病院の通院にはなんとか連れて行くことはできたが、

朝は「行かない」とベットから動こうとせず、車から降りた後もその場から動くことができなくなり、

治療のための通院はそろそろ限界だと感じた。

 

2/12に緩和ケア病棟からベットの空きができました、と連絡を受ける。

ひとまず2/11に外来で精神科を受診してください、と言われ、車で連れて行こうとするが、

ベッドから動こうとせず。説得しても腕を引っ張ってもダメ。

どうやっても連れて行くのは無理!と判断して、病院に謝りの電話を入れる。

病院からは外来受診が難しければ、2/12の入院後に診察するので大丈夫と言ってもらえる。

2/12は入院のため、介護タクシーを手配し、担架に乗せて移動させてもらった。

本人は肉体的には歩行はできるのだけれど、脳からの指令がいかない?ようで、思うように身体が動かない。

 

入院後は症状の悪化が進み、てんかん発作もたびたび起きたため、

このまま看取りまで入院をお願いすることにした。

3月に入る頃には会話ができなくなり、ほとんど寝て過ごすようになった。

GW頃に経口摂取が困難となり、少量の皮下点滴のみとなった。

年齢も若く体力があり、なにより太っていたことが功を奏したようで、少しずつ痩せていったが、

そこから2ヶ月近く生きることができた。

 

当初は精神科受診とレスパイト目的の緩和ケア病棟への入院だったが、

待機を始めてからの症状悪化がいちじるしく、このまま看取りまで入院することに決めた。

なにが最善なのかは悩むけれど、うちの家族にとってはきっとこれが最善だったのだと決断は後悔しない。

自宅ではできないくらいの手厚い看護をしていただいて、

義母とも入院させていただけて本当によかった、と話していた。

 

緩和ケア病棟の入院中は、、、、

体位変換をしっかりしてくださり、床ずれもなかった。

寝たきりになってからも週に1度は入浴させてくれ、身体はいつも清潔だった。

口腔ケアやヒゲソリ、保湿もしっかりやってくださった。

食事の介助や排泄でベッドや床を汚すことも多かったがいやな顔ひとつせずに対応してくださった。

痰の吸引は夜間も含め、1,2時間に1回のペースで行ってくれていた。

本当にお世話になったと思う。足を向けて寝られないとはこのことです。

 

小学生の子供ふたりが中学受験のための塾に通塾していて、これがなければもっと私に余裕があったと思う。

もともと夫が始めたことで、夫がメインでやり、私がサポートする予定だった。

夫がやろうとしていたことなので、私がラストまでやりきることを夫は望んでいるはず、、、と必死にこなしている。

けれど、ひとり親のフルタイムのワーキングマザーでやりきることができるのか、不安しかない。

 

7月中旬からは仕事復帰となるため、復帰する前までに

保険関係や契約者変更、役所関係を大方終わらせられるように今、動いている。

あらかじめ「やることリスト」を作っておくと良いと思います。

世帯主が亡くなると思っていた以上にやることが多い。

私的に一番面倒だったのが、インターネット契約で、これが契約者変更ができないため、

夫の契約を解約してから、私の名義で契約し直し。

開通工事もしなくてはいけないし、旧ルーターは返却しなきゃいけないし、

Wi-Fiのアドレスは変わるから家中変えて回らないといけないという、、、

ミスって1日だけWi-Fiがない日もできてしまった。。。

 

また愚痴になるけれど、たいていの保険会社はネットやコールセンターで書類の手配ができるけれど、

夫が付き合いで加入した保険外交員が存在する保険会社の保険の契約だけは、

コールセンターからは契約担当者へ連絡し、契約担当者から折り返し電話がきて、用件を伝える必要があって、

しかも「契約者変更の手続書類を発送するのに本部の承認が必要なので時間がかかります」って。

時間はかかってもいいけれど、必要な手続きをとろうとするのに、こんなに手間なことってある?と疑問に思ったことでした。