Move to the right! Let me through!
We could be saving your family!
 右に寄れ　道を開けろ！
 けが人はあんたの家族かもしれないんだぞ！

「俺、１７歳になったとこ」というセリフを聞いて、え？となった。

１７歳と言えば、未成年だ。鼻水こそ垂らしてないけれど、

カテゴリーは子供である。もちろん１７歳で働いている者はたくさんいる。

だが、救急車を救急隊として運転している者はそうはいない。

なぜ？　

それは、この青年、ホアン君の父親が私営の救急隊を運営しているからだ。

もちろん無許可。

通報を聞きつけ、いち早く駆け付ける。

患者を搬送してなんぼの早い者勝ちの世界に生きる一家なのだ。

Mexico City has fewer than

45 government ambulances for 9 million people.

なにしろ、メキシコ・シティでは人口900万人に対し、

行政が運営する救急車はたったの45台未満だという。

私営の救急車が、真夜中の街を駆け巡り、しのぎを削っているのが現状。

Every cop is demanding a bribe.
警官は皆、賄賂を要求しやがる

患者に請求した支払いは渋られるわ、

警官にいちゃもんを付けられ、救急搬送中に逮捕されるわ、賄賂は取られるわ

器材や備品、ほか経費はかかるわで、生活はカツカツ。

ガス欠で手押し😢

「カバンもペンもない」と愚痴る弟に

「それは成績とは関係ない」と言うホアン君。

彼の目線は、常に真っすぐで、

観ている方も、思わず背筋を正したくなる。

時折見せる、あどけない表情に、ああ、しっかり者だけど、若いんだなぁと安堵も覚える。

彼らは、報いの少ない闇稼業。

だが、他の競合救急事業者と違い、金の払えない患者を置き去りなんかにしない。

この一家が人々を真摯に救おうとする姿はまさに、街の隠れたヒーローと言える。

第92回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ショートリストに選出された。

85夜、400時間以上の撮影記録をギュッと濃縮。

『ミッドナイト　ファミリー』

MadeGood.Films | 映画配給

Amazon Prime、U-NEXT、Hulu、TSUTAYA TV等でオンライン配信中！

是非観ておきたい作品！

【ミッドナイト・ファミリー】闇救急隊が行く！ 理不尽な世の中で、底辺を支え続ける一家