最近ニュースピックスでは、東芝とシャープに関するニュースで持ちきりです。
そして、たまに出てくる産革が買収か?出資か?というニュース。

そしてそれに対する定番の返しが、
「民業に国が出てくるな。」
「民間のことは民間に任せておけばいい。」

あほちゃうかーって?って思いますね。笑
これ以上言うと、後々響きそうなので、言いません。

そこで今回は、複数の大企業から不採算部門として切り離され、統合された企業はその後どうなったか。
自分なりに◯、△、×、?をつけてみました。

・ルネサスエレクトロニクス ◯
2002年に日立製作所の三菱電機のシステムLSI部門を分離したルネサステクノロジーとNECのシステムLSI部門であったNECエレクトロニクスが2010年に合併して誕生。
自動車用マイコンで世界シェア4割を誇っています。
一時期マジで潰れそうになるも産革資本が入り、大胆にリストラを進めた結果、復活。
産革のIRRは80%を超えております。

・エルピーダメモリ △
1999年にNECと日立製作所のDRAM部門を合併し、2003年に三菱電機のDRAM部門も合併して誕生。
ルネサスと同じメンバーですね。
2009年に経営危機となり、日本政策投資銀行から300億円の出資を受けるも2012年に破綻。
その後、マイクロン・テクノロジーに救済され大復活。
広島工場はフル稼働らしいです。
個人的に台湾で攻めてたりすごいなーって思ってました。

・SUMCO ◯
1999年に、住友金属工業と三菱マテリアルが共同出資で設立され、2002年に住友金属工業から事業譲渡されました。
シリコンウェハで世界シェア20%で2位です。
こちらも2012年に潰れそうになるも両親会社に優先株を発行する形で450億円を調達。
営業利益率ベースで10%を超えるまでになりました。
株価は低迷しているけど一応◯で。

ジャパンディスプレイ △
2011年に東芝とソニーと日立の中小型液晶パネル事業を合併し、そこに産業革新機構が2000億円で出資する形で誕生。
どうやらある技術者さんが、合併すれば勝ち残れるから合併してくれ!って言ったそうですよ。
自分的には正解だったと思います。
ちなむと、日立はこの時、ホンハイとも交渉していたんですが、それを蹴ってこちらに参加しましたと。
ただ上場後の株価が低迷してしまっているので、△で。

・富士通モバイルコミュニーケンションズ ×に近い△
富士通の携帯電話事業に、東芝の携帯電話事業を合併させることで誕生。
どうなんでしょう…
今は富士通の子会社に成っています。
成長も何もしてないので×に近い△。

・富士通東芝VAIO ?
富士通と東芝というと、これですよね。笑
どうなるんだろー。
個人的にはジリ貧な気がしますが…
これも多分日本産業パートナーズの資本が残りますよね多分。

・NECモバイルコミュニケーションズ ×に近い△
2009年にカシオと日立製作所の携帯電話事業を統合し誕生したカシオ日立モバイルコミュニケーションズと2010年にNECの携帯事業が統合し、現在はNECの完全子会社になっています。

・ソシオネクスト ?
富士通とパナソニックのシステムLSIを分離し、そこに日本政策投資銀行の資本が入っています。
ここに東芝のシステムLSI事業統合しちゃったらいいんじゃないですかね?

・シャープ東芝(日立) ?
シャープと東芝の白物家電事業を産革で統合させ、そこに日立も入らない?って声かけてるみたいです。
一応売上的には世界でも有数の規模を誇りそうですよね。

結論。
統合した最初はやっぱり苦しい。
けど、ファンドが入ればなんとかなるんじゃね?って感じですね。笑
自分はそう思ってるので、どんどん産革には再編のためのM&Aをやっていただきたい。