突然ですが、以下のチャートはマイクロソフトのチャートです。



2006年くらいから長らく停滞してた株価がですが、2013年の後半ぐらいから株価が連続して上がり続けているのがお分かりかと思います。
そして今では、株価が55ドル48セント、時価総額で4431億ドルで世界3位です。
ちなみに、世界首位はアップルなのですが、最近株価が下落し始めている一方でアルファベットが急上昇しており、差が584億ドルしかありません。
もしかしたら今年のうちにアルファベットが抜くかもしれませんねアップルを!

あと、もう一つちなみむとマイクロソフトの過去最高の株価は、インターネットバブル時に58ドル03セントなので、マイクロソフトは上場最高値の更新も今年あるかもしれません!

では、2013年の後半に何があったか?
それは、スティーブ・バルマーCEOが来年退任します!って言ったのと、ヘッジファンドのバリューアクトの取締役を受け入れると表明したためです。
スティーブ・バルマといえば、30人目のマイクロソフトの社員で、マイクロソフトの売上を3倍に、利益を2倍にしたなんて言われてますが、近年の買収では失敗続きでした。

そんなスティーブ・バルマーに引導を渡したとされているのが、ヘッジファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントです。
バリューアクトは、2000年に、Jeffrey Ubbenなどによって設立されたヘッジファンドです。
Jeffrey Ubbenは、フィデリティに8年間在籍の後、PEのBlum Capitalに移籍し5年在籍し、2000年にバリューアクトキャピタルマネジメントを設立しました。
彼は、友好的なアクティビストを目指しており、5%以上買い付けない、委任状争奪戦は行わないことを契約した上で、マイクロソフトの取締役になっています。

前置きが滅茶苦茶長くなりましたが、ポートフォリオです。
銘柄名とポートフォリオ内の比率です。
Microsoft 19.37%
Valeant Pharmaceuticals Intl  15.55%
Halliburton  7.63%
Twenty-First Century Fox  7.44%
Baker Hughes  7.03%
Motorola Solutions 6.99%
Adobe Systems 6.69%
CBRE Group  5.82%
Agrium Inc 5.2%
American Express  4.87%
Willis Group Holdings 4.38%
M S C I  3.21%
Allison Transmission Holdings 2.96%
Armstrong World Inds 2.55%
Towers Watson & Co 0.22%

保有総額は、171億ドルです。
ITが一番多くを占めていて、次に金融が、製薬が続きます。
製薬では、ビル・アックマンやジョン・ポールソン、レオン・クーパーマンなど複数のヘッジファンドが保有しているヴァリアントが入っております。
アメックスと21世紀フォックスはバフェット銘柄ですね。
モトローラはフィリップ・フィッシャー銘柄ですね(携帯事業が分離されたから少し違いますが)。

ITに寄ってはいるけど、意外と分散されてるのではないでしょうか。
CBREは不動産会社、Allison Transmissionは自動車部品会社、Baker HughesとHalliburtonがシェール関係。

最近、色々なヘッジファンドのポートフォリオを見ていて思ったのは、段々買う銘柄が似てきているなーっということです。
んまぁどのファンドも基本規模が100億ドル超えてくるので、真似はできませんが。
彼らの戦略は、基本的にITと金融に張っていて、人によってはシェールやヴァリアント(笑)にも張ってるなーと。
あと、バフェットの銘柄を持っている人はいるけど、コカ・コーラやIBMを持ってる人はいないように、バフェットのように投資できる人はなかなかいない。笑
そういえば、フィリップ・フィッシャーも言っていましたよね。
実際に投資に至ったのは銘柄は、ほとんどが優秀な投資家から聞いた銘柄だって。

とりあえず、共通しているのは、アメリカ企業に張ってますよね。
アメリカ企業って言ってもグローバルに展開してるわけですがw

もっともっといろんな投資家のポートフォリオみないとなー。