みなさん、こんにちは!

 

もう2月に入りました。相変わらず時が経つのは早いですね(^^;

1月の後半から新型コロナはオミクロン株に置き換わりが進み、感染拡大に歯止めがかからない状況となり、私たちの身近な所までその脅威は迫っているように感じます。

対岸の火事ではなく、自分事として注意しながら過ごしていかねばと思います。

 

今回は12月議会に行った一般質問の2つめ、

「公立保育園のオムツ持帰り問題」について

を書かせていただきます。

 

民間企業の調査によると、関西圏の公立保育園では使用済み紙オムツを保育園で廃棄せず、保護者に持ち帰らせることが常態化しているとの事。その調査結果によると、奈良県内では64%の保育園で使用済みおむつの持ち帰りを行っているそうです。

 

 

感染症防止をはじめとする衛生面の観点はもちろん、現場の先生方や保護者の負担が大きいなど様々な問題があり、近隣府県でも持ち帰りは近年徐々に減っていっているようですが、橿原市内の公立保育園はどうなのでしょうか。

 

その辺りも踏まえ、質問をさせて頂きました。

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問)

現在、市内の公立保育園でのオムツの処理状況は?

 

答)

保育所では、おむつは、主に0歳児と1歳児で使用されています。年齢やトイレトレーニングの進み具合によりまして、その使用の枚数等にも違いがございます。

現在、公立の保育所では、基本的には使用済みのおむつは、ビニール袋で二重に包み、汚れ物専用の袋をご用意いただきまして、保護者に持ち帰りをしていただき、使用の状況等を確認していただいているというのが現状でございます。

 

問)

県内では、奈良市や三宅町でおむつの持ち帰りをなくし、園での処分を可能にしたとの報道を拝見しました。また、香芝市では、9月議会の補正予算で紙おむつの真空パック機を導入することを決め、臭いなど保管するための対策をした上で、園での処分を可能にする予定になっているようです。

橿原市では市民から要望を受けたことや対策について検討された経緯はありますか?

答)

まず、今まで検討したことがあるかという点についてですけれども、おむつの処理につきまして、平成26年度にこども園の衛生管理マニュアルを見直すに当たりまして、中和保健所に相談をさせていただきました。当時の公立園でのおむつの取扱いにつきまして、衛生面からの指導がございました。このことを受けまして、当時、おむつの処理方法の検討をしております。

 具体的に申し上げますと、当時、本市の公立保育園では、排尿・排便後のおむつ全てを保護者に持ち帰りしていただいておりました。しかし、保健所から「幾らポリ袋で二重に包んだとしても、下痢便がついた紙おむつを家に持って帰ることは、衛生上望ましくない」との指導を受けました。この保健所の指導を受けまして、便のついた使用済みのおむつは園のほうで処分をするということとしております。

香芝市での事例ですけれども、相当高額な費用を要したというふうに伺っております。全てのおむつを保育所で処分するとなりますと、収集日までの保管用ボックスなども必要となると考えられます。

 市としましては、保護者のニーズ、そして、保育士の意見、処分するおむつの量、他市の状況等を確認しながら、また、費用も積算しながら、今後検討していきたいと考えております。

 

問)

私も初めて耳にしたときには、それほど大きなことなのかと思った部分もありましたが、イメージと現実は随分違いまして、その負担に頭を悩ましておられる保護者の方が多数おられることを知りました。

その辺りも踏まえ市長にお聞きします。子育てナンバーワンを目指す橿原市の市長として、この問題をどのようにお感じになり、お考えになるか、お聞かせください。

 

答)

私も当初聞いたときには、どちらかといえば、保護者の皆様方にとって深刻な問題であったというふうな、私も確かにそこまでの認識がなかったということもありまして、今回の質問をいただけるということを聞いてから、様々なことを考えたりする、そんな機会には当然なりました。

 園運営の中では、様々な場面で保護者の方にご協力をお願いするということは多々あるというふうに認識しておりますけれども、おむつの持ち帰りについても、今まではそのご協力の1つであるというふうに理解をしております。

また、「自分のものは自分で持ち帰る」といった感覚からいくと、現在の市の実態に対しましても、ある一定の理解はしております。

 さらには、これも様々な意見があります。私も限られた時間ではありましたけど、いろんな方に聞くと、保護者の方のご負担という部分を感じておられる保護者の方もおられれば、先ほど部長の答弁にもありましたけれども、自分でトイレに行けるようになるよう、要は、おむつ離れみたいなものを、保護者の方が、持ち帰るおむつを見て成長を実感する、しているみたいなご意見もあった。私は、様々な意見があるんだろうなというふうに思います。

 一方で、働いている保育士さんの視点から見ると、そのことがどれぐらい業務の負担となっているのか、そういったところのまた違った形での視点もあるでしょうし、様々な考え方がある中で、先ほどから議員がおっしゃっているように、昨今の社会情勢や生活様式の変化、保護者の方のニーズ、また、衛生面、先ほど述べましたけれども、保育士さんの業務の軽減につながっていくということになるのであれば、これまでの方法を一度しっかりと検証するべきタイミングであるのかなというふうに認識しております。

子育てしやすいまちをできるだけ進めたいというところがありますので、保護者のニーズに沿った対応をしていくというのは基本的な考え方ではあるんですけれども、それによって現場で働く保育士さんのお仕事の内容がどうなるのか、あるいは、持って帰ったおむつを見ていろんな子どもの成長を確認している保護者の皆さんにとって、確認の方法がまた別にあるのかとか、いろいろと視点を変えながら、全てにおいてよりよい方向になるようにしっかりと検討していきたいなというふうに思います。

 便利になるから子育てがしやすいということがイコールではないような気もするところはあります。子どもの成長に応じては、ある程度いろんな形で取組を進めていかないといけない部分もありますし、総合的に判断をしていきながら、橿原市はそういった観点から見ても子育てしやすいまちだなと言っていただけるように、便利と同時に、子育てに係る親と子の関係みたいなものもしっかりと担保できるような、いろんな方法を考えながら、よりよい方向に進めていきたい。しっかりと検証を一度するべきだろうなというふうに認識しております。

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真空パックの機械を導入しようと思うと相当高額な費用がかかるという答弁もありました。

しかしできるだけコストをかけない形で実施できないかといった調査研究をお願いしたい、と述べさせて頂きました。

 また保護者の方が家にオムツを持って帰られて、そこから成長を実感するというお話がありましたが、実際は多分、連絡帳等のやり取りで成長の話を知ることもできると思いますし、保育士さんの負担としては、入れ間違ってしまって、違う子のおむつを持って帰ったりしてしまうということもあり、かなり慎重さを伴う部分で負担になっているでしょうし、やはりコロナをはじめとする衛生面の観点からも、ぜひとも前向きに検討をしていただきたいです。

 

いずれにせよ、子育てに関する課題の解消と支援の拡充はこの橿原市には絶対に必要なことです。

 

これからも自分にできることを前に前に進めて行けるよう、提案をしていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

それでは、また!