ナチュラルと幸福
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跡 (東京メトロ文学館入賞作品)

床のすり減り
欠けたの階段
一歩一歩はか弱いけれど
毎日刻む
小さなドラマを

夏休みに毎年つけた
柱のキズを思い出す
ちいさかった僕の
なつだくの空気
小さな主人公の

ハコ

飾りものの花のように
触れてはいけない人がいた
乾いていない絵の具のように
赤く汚れてしまいそうな

今日もハコは人で埋まり
ふたつ向こうの山へは遠く
声のふもとの声の木々の
落ち葉の色は
あの絵よりもカラフルで混ざらない様

ピンク

映す鏡がありました
いつもの場所にありました
最後のピンに惹かれるように
不自然に当たり前のように
通りすがりのかかしを
映していました

映す鏡がありました
いつもの場所にありました
目印は止まってるウォーリー
見つけたら一次通過
あとは彼が枯れるまで
温かい水を

ブリテンの国旗のような
漢字とひらがなのような
狙われた完全犯罪
神様のゲーム

映す鏡がありました
いつもの場所にありました
台本の主人公が映されて
自分の姿を知るような
鏡よ鏡‥
鏡よ鏡‥
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