雨漏りに悩む大手ハウスメーカーのALC外壁三階建ての住宅。
今回はこちらの、屋上とベランダの防水塗装を行った動画と、その時の様子をお伝えします。
結論で言えば、本当にひどい施工状態でした。
良くこの状態で、この程度の雨漏りで済んだもの。蓋を開ければ出てくるずさんな施工に、こちらとしても空いた口がふさがりません。
長期間雨漏りしていた部屋の天井は腐食してしまい、何とも言えない状況。外から見ても、雨漏りの特定は難しいのですが、調査診断をしていけばどんどん出てくる怪しい個所……。いくつか心当たりをもったまま、工事に入ります。
こちらの防水は元々塩ビシートで行われていました。防水にはウレタン塗装と塩ビシート塗装があり、塩ビシート防水はその名の通りシートを貼り付けた防水で、脱気筒を必要とします。
まず、この塩ビシートを撤去する所から始まりました。屋上とバルコニーどちらにも張ってある塩ビ防水シート。撤去して初めて分かったのは、ALCパネルと床の間の隙間が広かった、ということ。
塀部分にも、本来ならばジョイントが付けられているはずの筒にジョイントがなく、外せばその部分の穴が広がってしまうような状態でした。
不備のある取り付けをしていた笠木も撤去し、補修をします。
二回にわたるカチオンでの下地補修が終わった所で、いったん見てみるも……
結局、とても酷い状況が浮き彫りに。
先ほども書きましたが、本来なければならないジョイントはない、
下地の隙間も凄い、
これでは水が入って当たり前です。
更に、パネルも段違いの取り付け。
シール職人に打ち替えしてもらってマシになりましたが、それでも酷いあり様です。
剥がす前は、下地の補修は二日で終わるかと思っていた担当の職人も、
「倍、倍……これじゃあ二週間くらいかかる」
と苦く漏らしていました。
こうやって施主様が見えない所での酷い手抜きは、分かっても数年が経ってからなのです。
いくら二日で施工をし直したとしても、ウレタンの意味がありません。
ギリギリまでこちら側で下地の補修をしてから、ウレタンに入ります。
本来の施工である防水塗装は、立ち上がりと床に補強クロスを貼り付け、更にウレタンを二層。
二層塗布したときにはウレタンの艶が空を写すほどに綺麗な状態で、長く携わった分、達成感があります。
屋上も同じくウレタン塗布。サラセーヌと言うウレタンを、レベラーで均一に配ります。
レベラーは、ウレタン用の板で、ただの台形の板に見えますが、これのお陰でしっかりと配る事が出来るので、防水の時には手放せません。
配った後はローラーで馴らし、を何回も繰り返して、2mm程の均一なウレタン塗膜面を作り上げていきます。
外壁のシールはシール職人に打ち替えてもらいます。
同じく勧めていた外壁の塗装も、当社きっての一級塗装職人にまかせたので、綺麗な仕上がりを見せていました。
外した笠木も加工して取り付け、最後に繋ぎ目をシール処理します。