北へと向うオートバイを疾走させていると、ふと空気が変わった。
それまでの初夏の穏やかさから、雪解けを迎えた山あいの高速道路は、季節を逆戻りにするように。春の風へ変化し、少し冷気に近い感じをうける。
そして、
オートバイで疾走の山越えは、それまでの南の風から一変し、山から吹き下ろす雪解けの冷たい風を受け止めることになった。
「少し寒いかな」
高速道路のわきには残雪がところどころにあり、そして前方に鎮座する山脈にも雪化粧が青空のもと勇壮に映っている。
この上信越道の先には、ラーダーを引きつける何かがある。
「無愛想なマスターが、おいしいラーメンを食べさせてくれる。」
そう、みんなが集うところ。
