【ノーリプライ研究】
ノーリプライとは…
ご存知、ビートルズ の4枚目のアルバム フォーセールの1番目に入っている曲だ。
これまでの元気で明るいビートルズ から
もの悲しさや哀愁漂うものにガラッと変わった冒頭曲でジョンレノンの声質も相まって、名曲と言っても過言ではない。大変素晴らしい大好きな1曲だ。
ビートルズ トップ10を作るなら、私的には絶対に毎回入っているようなそんな重要曲である。
だから、この曲の各国の雰囲気の違いを調べてみたい。そんな気持ちから今回の企画は始まった。
研究対象国盤:英盤、米盤、日本盤、豪盤
意外に米盤が良かった。米盤の音の特徴としてフラットで何故かリバーブが強く入っている。
これは好き嫌いが分かれるところ。私はこの深いリバーブの森的サウンドは嫌いではない。
だから、ノーリプライにおいてもこのリバーブの深さが物悲しいこの曲に合っていると感じる。
英盤豪盤は大人しめの印象。
英盤は大体どのアルバムも音の特徴として、中音域が立っていてどの国よりも圧が強い。ラウド感がある。
しかし、今回のフォーセールはどうなのだろう。
リリースに間に合わせるためか、音の調整をしてないのかどうかはわからないがバンと音が強い印象は無い。
豪国も英国に習えでそれを踏襲している。
だからって悪い訳じゃない。
寧ろこれらがスタンダードなのだ。基準と言ってもいい。オリジナルなのだから。
豪盤は綺麗な音作りをするので私は大好き。
そして、我が日本盤が非常に良かった。
1986年のモノラル盤のものだったが迫力がありバランスが良い。
シングル(1965年のもの)も大変よかった。
もし、順位をつけるのならば
1,日本盤1986年アルバムのノーリプライ
2,日本盤1965年のシングルのノーリプライ
↑この2つは順位が変わっても良い。
どちらも素晴らしい。
3,アメリカ盤アルバムにおけるノーリプライ
4,イギリス盤アルバムにおけるノーリプライ
5,豪盤アルバムに収録のノーリプライ
このような結果になった。
こういうミディアムテンポな曲は明らかな低音の出たサウンドは合わないので
日本盤が大変に向いていた。
アメリカ盤の平坦でリバーブの効いた加工による効果も功を奏した。
以上です。