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初めて新撰組の小説を読んだのが
ブログを書き始めた2010年
司馬遼太郎の「燃えよ剣」でした
その後、「新撰組血風録」や「壬生義士伝」、なども読みましたが
今回の京極夏彦の描く新撰組
「ヒトごろし」
はこれまで読んできたものとはひと味違いました
初めて新撰組を知った時に書いたブログ記事がこちら
その時にも書きましたが新撰組の人たちにちょっと共感出来なかったんですよねぇ・・・
でも司馬さんの描く物語は面白くて、また新撰組ってやっぱり一人一人のキャラが濃くて、ユーモアもあったりして、土方歳三とかカッコ良く描かれているので、そこがズルいなって思いましたけども(^_^;)
だって新撰組を除隊したいって言ったら切腹
夜逃げしても切腹って
ちょっとヤクザな世界ですよね~
歴史を見る場合、その時代時代の価値観の物差しでみないといけないのは当然ですが
それが今回の京極版の土方歳三は
子供の時に見た、武士が人を斬った時の血がほとばしる光景に美しさを感じ、その後成人しても人を殺すことの欲求は抑えられず、という人物として描かれ
合法的に人を殺す為に近藤勇を担ぎ上げ新撰組を作ったという
非常にダークで自らも人外と認め、人を殺すことに何の躊躇いも躊躇もない土方歳三なのですが
これって土方歳三の真実の姿に近いんじゃないかと共感出来ました
物語の中では勝海舟との対話シーンが秀逸でした
その他
百姓から武士になって将軍家への忠義が純真な近藤勇
土方歳三以上に人を殺すことに快感を感じているサイコな沖田総司
そしていつも新撰組ものを読むと同情してしまうのが山南敬助
などなど
その他、他にもキャラが立っている登場人物が多いので、物語として読むのはやっぱり面白い!
一般的に、世間は土方歳三をカッコいいとか英雄的人気があるのに、僕は土方歳三はどうも好きになれなかったのが
この京極版「ヒトごろし」でなんだか納得がいった感じです
京極夏彦が、実在した人物を主人公として小説として描くのは珍しいと思いますが
新撰組という題材は、妖しい京極ワールドにもなかなかはまっていました
“”新撰組は単なる土方歳三の殺しの欲求を叶えるための組織だった“
そう描いた京極さんも「新撰組のファンの皆様ごめんなさい」と言っているようですが(^_^;)
京極版「新撰組」なかなか面白かったです!
先日クリスマスに放送されたドラマ『鬼畜』
を観ました。
衝撃と感動を受けて
一気に、緒形拳主演の1978年度の映画版の『鬼畜』も観たら
もっと衝撃でした。
ラストの緒形拳の号泣シーンは切なすぎるし痛すぎる😭
親に捨てられた子供の、父親を庇おうとする気持ちと、こんなの父ちゃんじゃないという歪められた気持ちとが入り混じっていて観ていて胸が締め付けられた。
なぜドラマはここを無くしてしまったんだろうか。
映画は名作といわれているだけあって、ドラマよりも、登場人物の心情が深く描かれていて、特に長男の利一の描かれ方は素晴らしく、
ドラマ版の利一は単純すぎてそこの部分の物足りなさがあって、父親との再会のシーンに若干の違和感があったのはそのせいだったように思った。
ただ、映画版は父親と息子の関係はその後どうなるのかは想像に任せるという終わり方で、救いがないような結末で少しつらかった。
ドラマ版の方は行方不明になった娘が見つかったり、出所したあとの親子関係も明示されていて、こちらの方が物語に救いがあって、ここは僕的にはいい意味で変更されてて良かったんじゃないかと思いました。
映画の『鬼畜』は今まで何となく怖そうで観れなかったけど、今回ようやく観れました。

