ダメなやつって言ったら良くないんだけど、そんな風に言いたくなる時がある!
今日は居酒屋でそんな店員を見つけた。
隣の席のお客さんが5人くらいいて店員が5人分のお酒を持ってきた。
そこまでは普通なのだが、何を考えたのかその店員はお盆の真ん中に載っているお酒から配ろうとした。
そんなことをすれば周りに置いているお酒にぶつかって倒す可能性がある。
まぁ、案の定その店員はやってくれたのだが…
たいていの場合、これはやっちまったやつに問題があるのだ。
昔、僕が、婚礼などの会食をするホテルの洗い場でアルバイトをしていた頃、その仕事場には破壊王と呼ばれるウェイトレスがいた。
この人は20代前半くらいの少し大柄な女性なのだが、よく食器を割るので影で破壊王と呼ばれていた。
ある時僕はその破壊王が食器を割る所を偶然見かけてしまった…
その日は大人数の婚礼の会食があって、いつもより慌ただしい雰囲気だった。
破壊王も100枚くらいのお皿を4輪の2段式の小型の台車で運んでいた。
そんな時事件は起きた。
運んでる道の途中に少しだけ段差があったのだが、これがまた微妙な段差なのだ。
もちろん台車だけなら押して行けばすんなり行くのだろうが、その上に100枚のお皿が載っているのなら話しは別だ!
普通の考えならば、もしかしたら倒すんじゃないかと考え、前輪を上げ段差をこえてゆっくりと進むのだが、何を血迷ったのか、破壊王はいきなり加速し、その段差に突っ込んだのだ!
もちろん台車は段差に引っかかり、上に載っていたお皿のほとんどはゴミと化した。
こうゆう人は、たいてい勝手に境界線を付ける。
たぶん大丈夫!だとか、たぶんいける!などの何の根拠もない自信があるのだ!
その上失敗するとその対処法は、まったくないのだ。
今回出会った居酒屋の店員もそんな空気を漂わせていた。
お酒をこぼした後、たまたま僕の後ろに立っていてボソッと一言…
クソ!やっちまった!
どうしよう?
思わず口に入れたお酒が吹き出すところでした…。
おしまい