個人的に好きな本ランキング発表 | きいろ日記

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主に目で見て、耳で聞いて、心で感じたことを書いていきます。

ご無沙汰しております。

かなり久しぶりにブログを書きます。何を書いていいものやら、思案した結果、今まで読んできた本の中からランキングをご紹介しようかと思っております。

そもそも本というものは、教養ではなく、娯楽の手段として使われたものですので、小説と一口に言っても、映画や音楽と同じ位置づけだった様に思います。だから、芸能人の方が書かれる本が亜流だと考えるのは、イマイチ納得が行きません。とはいえ小説で生計を立てている人々は一握りいる訳で、そういう人の批判ではなく、……。長くなりそうなので、早速、ランキングに入ります。

個人的に好みがありますので、私の独断です。


第5位.夢をかなえるゾウ

冴えないビジネスマンが、部屋に帰るとインド旅行で買ったガネーシャの置き物が急に喋りだすという話です。「夢ちゃうで。」と関西弁でツッコミを入れたあと、毎日、次々と主人公に偉そうに無茶な宿題を言いつけます。何が面白いかと言うと、成功者になる為の宿題が章ごとに出されること。読者はそれをこなすもよし、読んで楽しむもよし。ガネーシャの言い分は毒気があって、しかし、説得力があります。

一読の価値ありです。


第4位.陰日向に咲く

劇団ひとりさんが描き下ろした数話のストーリーを収録した本です。芸人さんってやっぱり頭いいんだなぁ、という印象と読みやすさに関して、かなり読者に寄り添った一冊です。ホームレスの振りをしたサラリーマンが出会った本当のホームレスの話や、ミャーコと呼ばれるアイドルの追っかけの話、スロットにハマる男の話、ストリップ女優に恋をした少年の話。

内容も去ることながら、描写の巧みさも買いだと思います。


第3位.おわりもん

我らが高須光聖先生が書かれた一冊。あーちゃんを楽させたい一心で、尾張国の戦友ふたりが、案を捻り出しながら、命を繋いでいくというストーリーです。時代背景に合っているものが登場するのですが、何処か名コントを彷彿とさせるのは、私がごっつ世代だからなのかもしれません。ここまでか、と思った瞬間、主人公がなにか上手いアイディアを出す所などは、構成作家ならではの発想の様な気がして、面白く読ませていただきました。


第2位.ナポレオン・ヒルの成功哲学

成功に結びつける為の思考回路をふんだんに盛り込んだ哲学書です。印象に残った言葉は「成功するためには、成功しているイメージを如何に細かく描けるかである。」といった言葉です。大昔に若い頃に読んでおけば良かった、と人生の大先輩から勧められ、読破しました。何を以って成功なのかは、人によって様々ですが、読んでおいて損はない名著です。


第1位.白夜行

色々、迷った挙げ句、東野圭吾先生のミステリー小説、白夜行が一位に輝きました。

「俺らは常に白夜におる様なもんや。」という主人公の少年が警察に言う場面や、雪穂という少女が、主人公を知らない所で人生を送っている切なさが印象的です。

「ここのゲーム屋、スーパーマリオとか置いてないの。」という台詞がやけに焼き付いていて、どこで使われた台詞なのかも覚えていないのですが、なにか懐かしさと人生の儚さを描いた作品です。


以上、月並みな感想になりましたが、読み終えた後に、清々しい気持ちになった作品でなるべく作者が亡くなっていないものを選んだつもりです。


番外編.短編少年

名だたる作家さんが描き下ろした作品です。少年のどこか健気で、恥ずかしくて背伸びしている姿を描いた短編集です。非常に面白く読ませていただきました。


データを取ってみると、短篇や成功といったワードに弱い傾向にある様です。手軽に手に入る成功なんて、ないことくらいは分かっているのですが、やはり私は楽に手に入るものを好む傾向にあります。いや寧ろ、本というのは成功への近道だとは思うのですがね。