どこぞの山からころがってきたのか?
大桃が勝手に家に上り込んできた。
ばさまが、
「気持ち悪いから捨ててきましょう。」
と言うと、じさまは、
「まてまて、食えるかもしれんから切ってみよう。」
その時です。桃の中から声がした
「おいおい切るなんてぶっそうな!」
そうして、ぱっくり桃が二つに割れて、中から桃太郎・・・のはずが、なーんと
しわくちゃのじーじが出てきおった。そして桃の中の桃じーじが語り始めた。
「ある日、わしの入った桃は、子宝をほしがっているばさまに拾われるはずじゃ
ったが、そのばさまはケイタイに夢中で、うっかり桃をとりそこねてしまったのじ
ゃ。そのおかげでわしの入った桃は100年も200年もドンブコドンブラコと放
浪して、ようようここにたどり着いたというわけじゃ。
それお聞いたじさまと、ばさまは、
「それは大変じゃったの~きのどくな~。」
と顔を見合わせまたまたびっくり、
「ありゃま~、ばさま~若い娘みたいにべっぴんさんになっとるぞ~。」
「じさまこそ~イケメンじゃ~。」
ふたりは手をとりあい大喜び。
この桃じーじは、長い間放浪しているあいだに年寄りから年を取る若返りの術
をみにつけたのでした。
そののちこの桃じーじは、若返りの地蔵尊として人々の信仰を集めていったそ
うな。
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