※今回もネタバレもりもりでお送りします🙇‍♂️




 みなさまごきげんよう、わかめです。今日は刀剣乱舞の映画を見てきて大変遺憾な点が多かったのでブログにしたためようと思った次第です。





 私は今回の映画非常に楽しみにしていた。


 彼方から公言している通り(知るか)、私の推しは、歌仙さん、長谷部、一期なので、そのうち3分の2が活躍する映画は大変楽しみだった。また、ミュの度重なるチケット戦争に大敗北を喫し、長谷部と一期が活躍する姿を迫力のある画面で見られる機会はここだけだったのだ。



 が、期待は開始10分で大きく、大きく打ち砕かれることになる。(ここからがっつりネタバレ始まります。公開中の映画ですがご了承ください。ま、ネタバレってほど大きなどんでん返しは無かったけどな!!!!


 いや、最初は良かったんですよ最初はね。あの頼光の有名な鬼退治ですわ。鬼退治とは名ばかりの、山に住む民間人の虐殺。(勝手にタタラ場だと解釈している。違う可能性は大いにございます)自分たちに都合の悪い人間を殺すというエゴから生まれる悲しみの連鎖……その果てに三日月が見たものとは……! みたいな感じやとおもうやん?


 違ったんですわぁ。全く違ったんですわぁ。


 しかも悪い方向にね。



 なんやかんやで鬼退治の場面から時は流れ、舞台は現代。はい、ここで一つ目の驚き(ネタバレ)、なんと、あんなに大々的に宣伝されていた歴史上の人物たちここで登場終了です。まさかすぎるよな。このあと全く物語に絡んで来ないんだぜ?


 そして舞台は現代の登場人物中心に流れていく。えー、現代の登場人物たちね、顔面偏差値が非常に高かったです。🥰

 がしかし、演技力の方がいささか気になり……。いや、しかし、舞台役者たちの方もドラマではあまり上手くいかないことが多いしあまり言わないでおこう。


 ここから怒涛の文句を垂れていこうと思う。とはいえ、私たちも供給を受ける側ということは忘れてはならないので、出来るだけ丁寧な言葉使いを意識する。


 まず製作陣に何卒理解していただきたいのは、私たちは、動く刀剣男士を拝みに行っているのであって、君たちの自己満ストーリーを見たいわけではない。ましてや、歴史上の人物ではなく、オリジナルキャラクターをメインにすえるとは。ましてやましてや、そこまでしておいてくだらない話を書くとは言語道断である。私の1500円はあなたたちに払ったのではない。役者さんたちのために払ったのだ。理解の方をよろしく頼む。

 やりたいことがまとまらないストーリー。鬼? ものの声が聞こえる? 記録が多く残るから自由に身動きが取れない? 人から念いを奪えば、刀剣男士は生まれない? 家族愛?

 なるほど、設定としてはなかなか面白いな。で、結局どれが君たちのやりたかったことか? こちらには何も伝わっていない。それから、時間遡行軍は確かに異形だが、歴史修正主義者は人ではないのか? ならば、人から念いを奪えば消えるのは時間遡行軍も同じではないのか? こんな感じの粗がいくらでも出てくる。あのような、主人公たちが頑張らなければ世界が滅びてしまうというようなシリアスな話を書きたなら、このような矛盾は出来るだけ無くしてほしいものだ。そこまで精査して欲しいものだ。また、精査しないのであれば、開き直った刀剣男士見学会で、こちらは充分だ。無駄に、凝った雰囲気の(ここ重要、あくまで雰囲気だから)、脚本を書こうとしなくて良いから。書けないならかけないで良いから!!!! どうしても凝りたいなら前と同じ人を連れてきてください。


 雰囲気任せのクライマックス(?)。

 女主人公の叫びが何一つ届かなかったんだよ。良いこと言ってる風ではあるけど、何も響かないんだよなぁ。主人公ちゃんがそう思うまでの心の変化、本当に書けてましたか。少なくとも私には届きませんでした。そして、最後に新たな能力手に入れちゃってるよね、主人公。あれは何? あれはどうしていきなり出てきたの? あれが発現するきっかけは? 根拠は?


 活かされない設定たち。

 一番突っ込みたいのは、主人公ちゃんがバンドをやっている設定なのが1つも活かされていないことだ。ヘッドホンにテレキャスといういかにもな風貌で現れ、「ものの声が聞こえるからヘッドフォン必須」と明かす。ヘッドフォンだけでよくね??????? あ、三日月を収納するためにケースが欲しかったのね……? え、竹刀袋とか色々あるよな? え???? あのあと音楽やってる描写すら無いし、最初の「やりたい曲決めといてね」の件は最後まで回収されませんでしたびっくり

 あと、酒呑童子なぁ。扱うのは良いんだが、そして最後首だけになって襲いかかってくるのも、なかなかそういう使い方するのももちろんありなんだけどさ、まず鬼になるときのグラフィック雑魚すぎ。迫力なさすぎて自主制作映画かと思いました。そして最後の覚醒の仕方とやっつけ方雑すぎ。そんな感じでやっつけ仕事にするなら最初から首だけで動くな。色々んな種類の時間遡行軍たちも、全く物語に絡んできませんでした。

 わざわざ刀剣男士たちを別々の本丸にしたのは、全く訳が分かりませんでした。同一個体がいるおかげだろうけど、初めまして感も無いし、同一本丸にしても何ら、何一つストーリーに差し支えないと思いますけどねぇ!?!! 

 あと、ギャルぅうううう。確かにギャルをその設定にするのは素晴らしい。が、それを明かすのがあまりにも唐突過ぎて、また、長谷部自身も「えっ、あっそうなんだ……」みたいな感じで消えていく、あの瞬間要る? もうちょい勘づかせてあげて良いんでない? だめ?


 次、メインっぽい宣伝をされながらあまり出てこなかった歴史上の人物たち、そして、三日月、まんばちゃん、長谷部、源氏兄弟以外の刀たち。特に、一期が結局あまり出てこなかったことは末代まで忘れないからな。あまり出てこないだけじゃなく、最後の殺陣の時も、堀川にほとんど美味しいとこ取られまくってたのも、覚えておけよ。堀川に恨みはない。あのシーンを監督した者に多いに恨みがある。その代わりと言っては何だが、堀川の殺陣は本当によかったよ。


 個人への怒りもある。髭切役の人、もはや名前も覚えたくないほど怒っているのだが、流石に自分を出しすじゃないか。いや、長くやっていてだんだん出てしまうのは仕方ない。舞台とかなら仕方ない。だがな、初手で、映画で、あれはどう考えてもヤバい。あれを止めない監督や、配役を決めた人もヤバい。あれは髭切の姿をした別のものだよ。ゲームの方は履修しましたか? 花丸は? 活劇は? ミュは????? 見ましたか? 演出の方? 聞いてますか?!?!?


 とまぁ、2回目見ようかすら悩むほど文句がたらたらなのだが勿論良いところもあった。


 まず、建物。どこぞの本丸、京都の本丸、伊吹兄弟が住んでいるボロアパート。などがエモかった。もっと使って欲しかった。


 つぎ、桜の描写。刀剣男士たちが桜に包まれて移動したりするの前作に続き非常に綺麗だった。


 つぎ、まんばちゃんの闇堕ち。心の弱い部分に漬け込まれた堕ち方で、なかなか良かった。ただ、あの落ち方で、長義も出すんなら、もっと掘り下げてくれて良かったのでは? まさか、三日月との殺陣のシーンを稼ぐためだけに、あんなことをしたのでもあるまいし、ねぇ?


 つぎ、ギャルと長谷部、じーちゃんと源氏兄弟、長義とメガネ、三日月と女主人公、まんばちゃんといぶき、などの仮の主人たちとのちょっとした絆も可愛かった。


 最後に、刀剣男士たちが沢山たくさん出てくるところ。久々に見る人だらけで、正直結構沸いた。石切丸が出てきた時はちょっと泣いた。非常に良かった。あそこにお金かけまくったんだろうな。次があるなら、次からは全編それでお願いしますね。


 こんな感じですかね。ばばばばと書いたからきっと気付いていないところや見落としもあるだろうが、まぁ、ここまで読んでくださった方の中にもしまだ見てない人がいたら、究極のイケメン見学会、として見てください。よろしくお願いします。