ヲタ恋の実写映画見てきた。

 はっきり言って、怒っている。

 もともと福田監督に良いイメージはなかった。しかし、「銀魂」や「今日から俺は」「勇者ヨシヒコ」など数々の実績を持つ彼だから良いようにやってくれる可能性もあると期待していた心は開始5秒で吹き飛んでいった。

 あれで金が取れると、本気で思っているのだろうか。

 まず、この作品の中での「オタク像」が酷すぎる。あの類の作品の中のオタクは、オタクの中でも選りすぐりのキモさとイタさを誇るレベルで、普通のオタクからは逆に嫌われている。
 オタクがみんな一目も憚らず早口大声で捲し立てると思うなよ。

 つーか、そもそもヲタ恋って、ヲタクってこんな生き物ですよ、 みたいな作品じゃねぇしな!

 福田監督は何を履き違えたのか知らないが、やたらオタク文化の紹介みたいな部分を強調させてきた。そーゆーへんな小ネタに走る時間があったならプロット見直してくれ。少なくとも、私が読んだ原作では、主人公はもっと良識のある普通のオタクだった。小学生でもわかることだ。そこをいじったらまずい。あれを見た原作ファンが起こらないわけないだろう。

 ミュージカル部分も意味わからなすぎた。

 音楽が鷺巣詩郎先生だったから歌を真面目に聞こうという気はあったものの、いまいち入ってこない演出、というか、歌入れるタイミング意味わからかった。しかも、多い。

 もし、今から見にいこうかと考えてる人がいるなら全力で止めたい。

 でも高畑充希や山崎賢人の顔の綺麗さを眺めるには良いかもしれない。意味わからない話の展開すっ飛ばしてもう顔だけ楽しむのでいいと思う。

 ラブコメとしても、ミュージカルとしても微妙すぎて、話の内容ほぼ覚えていないが。