「後ろ向きでも走りなさい」

 

先生は、丸まった僕の背中を

少しだけ強めに叩いた。

 

「そうすればいつか前が気になるよ。」

 

そう言って先生は、むっくり立ち上がって

ぼくの髪をわしゃわしゃとかき乱した。