kherispoppin/Instagram
家族やSNSの力で自信を取り戻した10歳の女の子がいる。
それが彼女、Kheris Rogersちゃんだ。
▼大きな瞳が印象的
彼女はかつていじめの標的となり、自信を失っていたという。
いじめの理由は“肌の色”
以前通っていた学校には、アフリカ系の生徒は彼女を含めて4人しかいなかったという。そこで彼女はいじめにあっていた。
その理由は“肌の色”。「死んだゴキブリ」と呼ばれたこともあったそうだ。
また、自画像を描く授業では、先生からブラウンではなく黒のクレヨンを渡されたこともあるという。
辛い日々が続き、自分を愛するのが難しくなってしまった。
家族とSNSの力で自信を取り戻す
そんなKherisちゃんが、自信を取り戻すきっかけとなったのは、離れて暮らす22歳のお姉ちゃんのこんなツイートだ。
▼「私の妹はたった10歳なのに、すでに気品にあふれているの#FlexinInHerComplexion」
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My sister is only 10, but already royalty
#FlexinInHerComplexion
最後につけられたハッシュタグは、「彼女の肌の色が超自慢」という意味だ。
このツイートは3月27日に投稿されると、現在までに3万1,500回以上リツイートされ、8万4,000回近くいいねされている。
また、「本当にステキな妹さんね」「妹さんにゴージャスだって伝えて」「妹さんもあなたも美しいわ。よくやったわね」「私も自分の見た目が嫌いだった。大人になってから、黒い肌が好きになれたけど」「あなたと妹さんが、私の娘を励ましてくれたわ」などなど、称賛の声が投稿された。
お姉ちゃんのエールを受けて、Kherisちゃんはこんなツイートをしている。
▼「私の肌の色は美しいし、もう誰にも違うなんて言わせない」
姉が聞いた心無い言葉
ちょうど1年前に行われたアートショーに出品された作品がこちらだ。
この作品の前で二人の男の子が、「これはクンタ・キンテか?」と言っているのを聞き、お姉ちゃんを怒らせたそうだ。
クンタ・キンテとは、奴隷制を描いた小説「ROOTS/ルーツ」の主人公であり、アフリカから連れてこられた黒人奴隷の名前だ。1977年に制作されたテレビドラマは、社会現象化するほど話題になった。
この経験があるからこそ、自信を失う妹を黙って見ていられなかったのかもしれない。
Tシャツの販売を開始
そしてツイートから約1ヵ月後の4月25日、彼女はこんなツイートをした。
▼「10歳のビジネスオーナーになりました」
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彼女は姉が作ったハッシュタグ「#FlexinInHerComplexion(彼女の肌の色が超自慢)」の主語を“私”に変えて、「FLEXIN’ IN MY COMPLEXION(私の肌の色が超自慢)」をデザインしたTシャツの販売をスタートしたのだ。
▼「自分の肌の色を自慢するのをためらわないで。どんな色でも、年齢でも、性別でもね!」
Tシャツの販売に当たり、家族が初期費用を投資してくれたそうだ。
▼お母さんとお姉ちゃんと一緒に
売り上げはすべてKherisちゃんの大学の資金になるという。
10歳でビジネスオーナーとなったKherisちゃん。このことについてPOPSUGARのインタビューで、「助けが必要な子に報いることができると思う」とコメントしている。