第2回は和了のしやすさについて実践事例を元に解説する。
東3局 ドラ五 供託2
東家(私) 35,000
南家 28,000
西家 26,000
北家 28,000
配牌は引き続き分かりづらくて恐縮だが、
「一三六②⑤24578東南南南」である。
配牌から順調に進み4巡目。1シャンテンで8sを引く。
しかし、3面張の受入を固定する為ツモ切りとする。
この後8巡目に四萬を引き入れ、両面、3面張の1シャンテン。
次の巡目に8sを引いて聴牌逃し。
しかし、そんなことには目もくれず再度ツモ切り。
「むむむ・・・なかなか聴牌しないなぁ」と思いながら
手が入ってそうな上家の現物兼自分の手が広がる7sは手元に置く。
この後案の定上家から先制リーチが入ったタイミングで絶好の赤五を引き入れリーチ。
これに9sが対面から出て一発での和了となる。
「立直・一発・ドラ1・赤」の満貫の出和了。
さて、この9sが出た理由を考えてみよう。
①「対面の手がそこそこ進んでいる」or「安全牌に困っている」
→これが無ければ必死に安全牌を探して切るであろう。
②4枚目の9sであり、上家のリーチのスジ及び親の8sが早く切られている。
→比較的切りやすい牌となっている。
この2点が挙げられるだろう。
最初は形の良さで切った8sであるが、最終的には9sで和了しやすい形になったのだ。
麻雀はストレートに打つより、
ちょっとした切り順の工夫を加えることで和了の確率を上げることが出来る。