アメリカから帰国し、32才になる年の4月、元の会社に戻されることになりました。肩書きと給料は少し上がりましたが、再配属先も元の課でした。仕事内容も出向前とほぼ同じと容易に推測できます。


出国前に住んでいた賃貸アパートは引き払ったのですが、さすがに寮は辛いので、以前住んでいたところの近くにまたアパートを借りて住むことにしました。


再出社する前までに、長めに伸ばして少し色も入れていた髪は短く黒く戻し、再出社の日を迎えました。再会した同僚の半分以上は同じ人で、私だけが2年半も消えていた形です。もちろん皆さんは再会を祝う言葉をかけてくれましたが、内心は分からないし、知ろうとも思いません。私は会社をあくまでも仕事して給料もらうところとしか考えていませんでしたので…


またサラリーマンとして淡々と生きていくのかなと思った時、アメリカで出会ったMTFトランスジェンダーのアリシア(元アレックス)のことを思い出し、自分も性別違和と真面目に向き合うべき時期が来ているのかなと思いました…