これまでこのブログでは作品や楽曲について述べてきた。それ以外のことで誰か個人について書いたことはなかった。小池美波についての文章は多いけれども、それも「黒い羊」についての彼女の思いの強さからだった。

 そういうスタンスで書き続けるつもりだったけど、今回は逸脱する。

 

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 長濱ねるが「卒業」=欅坂46を脱退する。

 意外ではない。意外ではないけれども、前回のブログで書いたあの「滝行」(1月30日らしいけど)直後のこのタイミングに絶句する。

 

 多分、あの収録のとき、齋藤冬優花は知ってたんだね、きっと。

 

 誰が滝行に行くか、という話し合いの中で、齋藤冬優花が「このところをいろいろ振り返って、自分は全然、欅坂46に貢献してないなと思って」と涙を流した。そうだったのか、と泣きそうになる。

 

 いま齋藤冬優花のブログページを開いたままにしてこの文章を書いている。息を詰めてそのブログを見つめている。こんなに早く、自分が書いた文章通りになるとは思いもよらなかった。

 

 彼女はたぶん、長濱ねるの「卒業」=脱退にもっとも胸をえぐられる思いをしているのだと思う。

 

 自分を責めていないだろうか?自分の責任だと背負い込んでいないだろうか?私がもうちょっとこうしていたら、と思いつめていないだろうか?

 勝手に胸の中の何かが共振してしまう。自分を責めている姿がイメージとして浮かんでしまう。

 そんなこと、私のただの「妄想」かもしれない。そうであれば、本当にいいと思う。いいと思うけどさ…

 

 齋藤冬優花さん、ほとんど毎日、ブログを更新してきたんだよね。

 

 彼女は、今晩、ブログ更新できるんだろうか?長濱ねるのことに触れられるだろうか?触れるとして、どういう思いで言葉を綴るんだろうか?

 無理しなくていいんだよと伝えたい。えぐられた胸の傷が癒えることは簡単ではない気がする。だから無理しなくていい。あなたがブログで彼女の「卒業」について触れることができなかったとしても、あるいは、簡単にしか触れられなかったとしても、触れられなかったその空白に、簡単にしか述べられなかったその少ない言葉に、欅坂46のファンは言葉にできない万感の思いをきっと読み取る。だから無理しなくていいと、心から思う。言葉にできる時がやってきたら、その時でいい。語れるときが来なかったら、それでもいい。欅坂46のファンたちはたぶん、ちゃんと理解するから。いまはあなたが自分を大切にしてほしいと思う。癒やす時間をゆっくりとってくれたら、と思う。

 

 齋藤冬優花さん、あなたは欅坂46にとって、とてもとても大切な人です。かけがえのない人だと思っています。

 

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 最初は長濱ねるについて書こうと思っていた。実は出身地が近いこともあったし、気になっていた。齋藤冬優花といった長崎ロケ、タガメを飲み込んだ衝撃、サイレントマジョリティーを舞台袖で一人で踊っている姿、それに感動したスタッフが一緒に踊っている光景、21人になったときの選抜発表…いろいろあった。

 

 でもそれはまた、いつか。書く機会があれば。

 

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 いろいろ思うことはあったけど、長文を一旦書きかけたけど、消した。

 とにかく一言。

 よくがんばったと思う。

 えらいと思う。

 2019/03/11加筆