ふと、私は「無」の世界に行ったような感覚になった。
何かを考えようとしたわけでもなく、
ただ静かで、何も決まっていない場所。
でもそこは、何もない世界ではなくて、
自分で好きな物語を自由に作れる世界だった。
こうなったらいいな、
こんな流れだったら面白いな、
そんなふうに思うだけで、
どんな物語でも描ける場所。
すべてがうまくいく前提で、
安心して想像できる世界。
その感覚のまま、
今度は現実の世界を眺めてみた。
すると、
発信をしている人、
何かを作り上げている人、
自分の表現を形にしている人たちが目に入った。
そのとき、ふっと思った。
「あ、この人たちは
自分が“やりたい”と思って決めてきた
シナリオを、ただ実践しているだけなんだ」
特別な人だからできているのではなく、
自分で描いた物語を、
現実の中で一つずつ動かしているだけ。
そう考えたら、
誰でも「書きたい」と思えば、
どんなシナリオでも描けるし、
それは少しずつ現実に反映されていくのかもしれない。
そう思えた瞬間、
この世界は、とても面白くて、
とても自由で、
そして、楽しい場所に見えた。
人生は、決められた台本を演じるものじゃない。
自分で選び、
自分で意味をつけ、
自分で物語を進めていくもの。
そう思えたら、
これから先の毎日も、
少しワクワクして生きられる気がした。
もし、人生が自分で物語を書ける世界だとしたら、
あなたは、どんなシナリオを生きてみたいですか。