上、中、下読み終わりました。
物語の設定と次から次へと起こる出来事にとても面白く読めました。
日本の未来ということで仏教?神教?的な考え方を表現しているところは少し難しくちょっと読みづらかったかな。
全体的に独特の世界観の中で社会が持つ強迫的観念から教育や思想の統制をすることへの恐さや難しさが出ていて主人公がその社会に対して疑問を持ちながら成長し社会適応していく様が現代と変わらない心模様があったと思えました。勿論物語はスペクタルに進んでいくのですぐに読み終わってしましましたが。

読み終わると人間のエゴって醜いものでそれを自覚して生きてく必要性を与えてくれる作品だと思いました。
脱サラ、起業は私にとって目標でもありました。この作品ではその脱サラや起業の出来事を取材を通して再現されている。実際にあったことなので登場人物それぞれの思いや苦悩が語られていました。会社との衝突、辞める際の理由などなど私にも経験があるのでウンウンと頷きながら読みました。30年も前の話しですがつい最近脱サラした私の状況とあまりかわらないので驚きました。

たまにはノンフィクションもいいですね。とても読みやすかったですが、副社長とのやり取りで経営者論というか実際の仕事の方向性について書かれある部分が
仏教の教えを引用してあるので教養のない私には少し難しく思えました。
主人公の姉に対する思いや家族に対する考え方が自分とはかけ離れていて理解するのが難しい。しかし暗く、自分を客観的に見ている主人公から苦悩の思いが伝わってきた。姉の存在がとても重要な役割をしているが主人公自身の内面や成長を感じれる作品だと思いました。
やっぱり少し重いかなー。