朝から激しい雨でした。





いつもと違い、雨でも気にしません。


ジーン・ケリー気分で歩きます。(笑)


函館まで33キロ。











大沼の残りを半周して南へ。


大沼を離れた辺りで1度休憩をしましたが、そのあとはほとんど休憩をとるのを忘れてました。


南へ。





遠くに函館山が見えました。


ラストスパート!





いつの間にか太陽も出ています。














そして、
















ゴールしました!





宗谷岬からスタートし、2日目には自転車を買おうと決意し、3日目には足が痛くて痛くてテントで半泣きになり、熊が怖くて喉がかれるまで歌を歌い、アブや他の虫に全身を刺されて痒くて眠れなくなり、それでも北海道の雄大な自然とそこに住む人たちの暖かさに元気をもらい続けた旅が終わりました。


応援いただいた皆様と、このような我が儘を許してくれた周りの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。







ただただ馬鹿みたいに歩いただけですので、教訓めいた事や偉そうな事は何も言えません。


ただ、800キロを歩き抜いた達成感と何物にも変えがたい時間を過ごさせていただきました。


もう歩けません。
今後はどんな近距離でも、ありとあらゆる乗り物に乗り倒します。


それでも、もしもいつかまた機会があったら、この地から佐多岬を目指して歩き出したいと思います。(嘘です)










長々とお付き合いいただきありがとうございました。


出発地 宗谷岬
到着地 函館


所要日数 25日間
累計距離 808.85キロ(本日:38.09キロ)
Ave. 32.354キロ



森からゴールの函館までは50キロ弱。


1日で行けないこともない距離ですが、最後はやはりキャンプ場で締めたいという想いもあり、ちょっと遠回りになりますが、東大沼キャンプ場を目指しました。



















確かにキャンプ場で締めたいと言う想いも有ったのは事実ですが、本心は、めちゃくちゃ辛くて同じ位めちゃくちゃ楽しいこの旅を終わらせたくないという想いだったのかもしれません。








大沼までの道はまたまた熊の出そうな道。


それでも、素晴らしい景色が広がります。











大沼の周りを半周して、東大沼キャンプ場に到着。


私の記憶が正しければ、初めて北海道をバイクで1周した時に、初日に泊まったキャンプ場が東大沼キャンプ場だったと思います。


その時はテントを持っていなかったため、木の下に寝袋を敷いて寝たのですが、朝になったら夜露で寝袋がびしょびしょになっていました。


それ以降は、キャンプ場は諦め、無人駅に泊まるようにしたものです。








東大沼キャンプ場で驚いた事が。


歩き旅のキャンプで頭を悩ます三大要因は、入浴・洗濯・充電です。


<入浴>
1日歩き回ると当然に大量の汗をかきます。心身のリフレッシュの為に入浴はとても重要です。


<洗濯>
荷物の軽量化の為に、服は2セットしか持っていません。当然に毎日洗濯して翌朝までに乾かさなければなりません。


<充電>
SNSでも重要ですが、めちゃくちゃ方向音痴な私は、なんと言ってもグーグルマップに頼りきった旅をしています。充電できないと旅が続けられません。


この3つの大切な要素が揃ったキャンプ場が特に南の方にはないのです。


東大沼キャンプ場にはこの3つが揃っていました。


東大沼キャンプ場の目の前に北川商店と言う、軽食と日用雑貨やちょっとした食料品等を扱っているお店があります。





ここには、シャワー、洗濯機、充電用の電源が揃っています。


シャワー室も洗濯機もとても綺麗で、充電用の電源には手作りの盗難防止用のボックスまで付いています。














しかも、これらの設備がキャンプ場利用者には全て無料なのです。


他にも、キャンプ場利用者用のゴミ置き場をお店の横に設置し、毎朝、ご主人がゴミを仕訳して本来のゴミ収拾に出して下さっているようです。





私が驚いたのは、ただ単に無料だから・ゴミを片付けてくださるから、ということではありません。


無料で利用出来るようにしていたり、ゴミを片付けてくださる理由は、お店のサービスとかではなく、ただ困っている人がそこにいるから助けてあげたいという気持ちだけなのです。


私の拙い文章では伝わりにくくて歯痒いのですが、明らかにここにはそんな空気感が存在します。





気持ちのいい最後の夜を過ごさせていただきました。

ありがとうございます。








いよいよ翌日はラストウォークです。



歩行距離 24.49キロ
累計距離 770.76キロ
宿泊地 東大沼キャンプ場


テントに当たる激しい雨音で目が覚めました。





まじ?


昨日はあんなにいいお天気だったのに。






仕方がないので激しい横殴りの雨の中を出発し、黙々と歩きます。


これは結構ツラい。


カッパを着ていても、汗と首筋から侵入した雨で全身びしょびしょです。


途中のセブンイレブンで、あまりの姿に見かねたのか、パジェロに乗った石田えり風の女性に「どこまで行くんですか?」「乗せていきましょうか?」と声をかけていただきました。


丁重にお礼を言ってお断りしました。


禁を破ってでも乗せていって欲しいな~と思ったのは、決して石田えり風だったからではなく、それだけ厳しい雨だったと言うことです。(笑)


北海道各地でも、大雨の被害が出ていたようです。







全く写真を撮る余裕もないまま森に到着。





森駅名物のいかめしにありつきました。













森周辺にはキャンプ場がないため、1週間ぶりに宿を予約していました。


ずぶ濡れだったので、この日ばかりは、キャンプ場じゃなくて良かった。


森町の商工会議所のHPで探し当てたのは、森駅至近のみどり旅館。


旅館と名はついてますが、5部屋ほどの規模の落ち着いた民宿です。





到着してみると、宿に客は私一人でした。


客が一人と言うこともあり、話好きの女将からいろいろ貴重なお話を伺いました。


みどり旅館は昭和42年創業の歴史ある宿だそうです。


女将は78才。
78才にはとても見えないほどお若い。


森町に産まれ、森町で育ち、東京に住まわれている二人の息子さんと、娘さんがいらっしゃるそうです。


ご主人を13年前に病気で亡くされてから一人で宿を守って来たそうです。


ただ、周りにビジネスホテルができてから、お客さんもかなり減ってしまって、いつやめようか、いつやめようかと考えながらも、来てくれるお客さんがいるがいるからなかなかやめられないと言っていました。


やめたいのよね~といいながらも、お客さんからの予約の電話を嬉しそうに受けている姿は、やはりこの仕事が好きなんだろうなと。





他にも、昔の森町の話、亡くなられたご主人やお子さん達の話、ご近所のおばあちゃんの話等々楽しくお話を聞かせていただきました。


人生はいろいろですね。






「田舎の料理しかできないわよ。」と3度も言われて出てきた料理は、とても美味しく優しい味がしました。









歩行距離 34.24キロ
累計距離 746.27キロ
宿泊地 森町みどり旅館