「売上を上げるにはどうしたら良いか?」
と問われたら、色々な方法やアプローチがあるのでしょうが、
私は、
「顧客接点を増やす」
と答えます。
「顧客」の定義は、新規であったりリピーターであったり様々でしょうし、
「接点」を増やしたり、上げたり、高めたりする方法も様々でしょうが、
共通する大枠は、
「顧客接点を増やす」
ということになります。
訪問して顔を合わせたり、電話を掛けたり、ニューズレターやDMを送ったり、
店頭POPや折り込みチラシとツールも様々ですが、
それらツールに対して、どれだけ「自分と相手の接点」を意識しているかどうかだけを
私はポイントにしています。
ツールそのものが良いか悪いかの問題ではなく、どのツールであれ、「顧客接点」が
意図できているか?
意図というのは、例えば、顔が出ているか?とか、コマメに連続して情報を発信しているか?
とかそういうことです。
顧客との関係性というのは、学生時代の恋愛経験とまるで同じだと思うのです。
好きな子に、ちょっとでも会うために、行き帰りのバス亭や地下鉄で偶然を装って
一緒になったり(笑)、
どうでもいい理由をこじつけて電話したり(笑)、
テスト前だからノートを見せてとお願いしたり(笑)、
夏休みの宿題できてないから見せてとか(笑)、
さらにそのお礼だとか何とか言ってお茶をご馳走したいと誘ったり(笑)、
さらにそのお礼とか言って電話したり(笑)、
さらにその電話に関連することをラブレターほど仰々しくない程度にカードを送ったり(笑)、
席が近くなったり、遠足のグループが一緒になるように工作したり(笑)、
何かと接点回数を連続するように増やしていって、
より自分を知ってもらおう、より良く見てもらおう、良い印象を持ってもらおうとしませんでした?
それらを徐々に越えて行って、お互い脈アリだな、と思った時に、やっとドキドキしながら、
本来の目的、例えば、今度デートしよう、とか、一緒に映画に行こう、となりませんでした?(笑)
なのに、何で社会に出た途端に、いきなり
「これ買ってくれませんか?この発注して頂けませんか?」
なんて、あたかも、
「デートしませんか?なんならエッチしませんか?」
なんて同じことを焦ってやらかすんでしょうね?私達は(笑)。
しかも全然知らない相手に(笑)。
そこまで一方的にモテモテ君なんでしょうかね?(笑)
数値目標や、実績に対する評価というのは、当人にとってはそれだけプレッシャーになるし、
80年代でもないのに、即時効果ばかりを求めるバカが、いまだにたくさんいて、求められるから
いたしかたないのかもしれませんね(苦笑)。
いきなり数字数字で追いまくるというのは、どこでもいいから街中行って何十人もナンパ
して、ここに連れてこいこい、なんて言われてるのと同じですものね(笑)。
「売り買い」に関係しない時にはできていたのに、社会に出るとまるでできなくなると
言うのは、全く別物であるという前提を決めてしまっているのかも知れません。
ただ、恋愛もビジネスも、その対象は「人」であることは変わりありません。
人間は、一定期間の間に接触回数が多ければ多い程、親近感が深まるという
心理を持っています。
どんなに「売上」が欲しくても、「恋愛」成就の時のように、まずはそこからじゃないの
でしょうか?
あとは、売上に対する費用対効果になりますから、
(これも恋愛と同じか・・・・・・(笑))
すぐできて、誰でもできて、コストがかからない順に継続していくのが最も良い方法
だと思っています。
よって、私は、顧客と直接かかわるタイミングが薄くなるような店頭販促なら
(例えば敷地面積が広いとか、客数に対して対応できるスタッフの数が少ない、とか)
「顔を出した手描きPOP」が圧倒的に有効だと信じていたし、
対面販売に近い業種なら、お客様を名前で呼んだり、相手にとって興味のあるプライベートな
情報を出したりした方が良いと信じています。
顧客接点という視点から見ると、SNSツールというのは、やはり今の時代は破壊的で、
毎日のブログや、そもそも友達になっているFacebookの日常の情報というのは、
やっているかやっていなかで、いつの間にか大きく差がついているのだと思うのです。
ましてコストはほとんどゼロに近いでしょ。
そんなことしなくても、キムタクや福山雅治みたいにモテモテで困るくらいのビジネスを
やっているなら「SNSなんて知らねーよ。」でいいんでしょうが(苦笑)、
私達凡人は、恋愛成就できるまで、段階は踏まないとね(笑)。
私が、ブログやFBをやっていないところは、一刻もはやく始めた方がいいと言っているのは、
そういう理由からです。
SNSにせよ、ニューズレターにせよ、それをやれば途端に「売上」が増えるというのではなく、
どんなツールであれ、時代に合った「顧客接点」をちゃんと創っていくことが大事なんだよ、
ということを、既にやっている人は異口同音に言っているのだと私はみています。
人との関係創りが上手で、結果、ちゃんと実績を創っている人達は、そこを分かっている
人達だから、SNSだろうが、紙媒体だろうが、リアルで逢っても魅力的な人が多いですものね。
逆に、すぐに売上を上げたかったり、集客を慌ててしようとしているところは、いまだに、何かあると、
二言目には、やれ、折り込みチラシだ、TVCMやらないとダメだ、雑誌広告で全面に出そう、
内外の大型改装だ、商品の大量仕入れだ、相変わらず、そんな表層のことばかり言ってます(苦笑)。
地道にコツコツ毎日、誰かとの関係を創っている人達からは、ドンドン引き離れていくんだろうなぁ、
と思います。
そう言えば、最近の若い人達は恋愛ツールとしてラブレターなんて書かないようで、
講義で話してもなかなか通じなかったりしますが(笑)、そういう意味では、若い人達の
時流は、ビジネスの大きなヒントになるのでしょうね。
見ていると、私の時代よりも、互いの距離が縮まったり、付き合うかどうかの意思決定の
スピード感が見事に違いますね。
「昔と今と、時代によって最も変わったのはスピードだ。」
なんてビジネス言葉より、リアルに伝わってきます(笑)。
恋愛の時は自分ごとだから必死でやってたけど、仕事になったらやりもしない(笑)。
「仕事を自分ごととして考えろ。」なんてのは、口を酸っぱくして100万回言うより、
こういう理解を自分なりにすることなんじゃないか?と私は思うのです(笑)。
新しい商品やサービスでとても良いものができたとします。
でも、なかなかすぐに営業行為に出れない人がいます。
私の予測ですが、やはり、いきなり「買ってください。」とだけ、関係のできていない相手に
言いにいくのは気が引けるという心理が働いているんじゃないか?と思うのです。
人とすぐ会えるかどうかは、それまでの関係ができているかどうか、というのが普通じゃ
ありません??
だから会いやすい人のところから行きますよね。
まるで恋愛している時のように、素敵な「顧客接点」を連続して増やしていくこと。
それが「売上」を上げる大前提であり、最も効果的な方法です。
私はそこは変わらない本質だと信じています。
売上が欲しいなら、何しろ顧客接点を増やすをポイントにしましょう。
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