待ってました!こんな本が欲しかった。
歴史好きから派生して城好きになり、最初は天守、石垣が城だと思っていたものの、なんだか石垣や天守にしっくり来ず、心が躍らない。
と思っていた矢先に出会った中世山城、土の城。
竪堀、横堀、堀切、土塁大好きだ!
ここ数年ですが、少しずつ土の城を学び、足を運ことも増えてきました。
ただ、参考にしていたのは、1980年代に高知県教育委員会や南国市教育委員会から出された中世城館跡の調査をまとめたもの。
新しいのが欲しかったのです。
著者は発刊された2019年12月現在、高知県立埋蔵文化財センターの所長をされており、埋蔵文化財センター主催の所長の山城講座は毎回大人気です。
高知県は道路などの開発で山城が壊されることが多く、皮肉なことにその分調査が進んでいるんだそうです。
今回、縄張り図とともに城が紹介されています。現在開発により消滅してしまったものも、発掘時の写真と共に紹介されており、山城ファン必見。
しかし、開発で消滅した山城も、素晴らしい城が多く、いま見れないのがほんとうに残念です。
高知の山城を巡りたいと思っておられる方、現在新型コロナウイルスの関係で、不要不急の外出や、県をまたいでの移動の自粛期間中ですが、いまは籠城し、この本で事前学習を進めて見ませんか。