流行病により、全国に緊急事態宣言が出ているため、史跡紹介などで外出を促してもいかんと思い、緊急事態宣言が解除されるまで書籍紹介していきたいと思います。

 

記念すべき1冊目は、山本大先生が書かれた、人物叢書『長宗我部元親』


これは昭和35年に出されたものですが、その後1987年にも出されてるみたいです。

内容が変わってるかは要確認事項です。

 

読みやすく、引用元や、真偽をさらっとかいてあるため、長宗我部元親公について勉強を始める方にはおすすめですが、いかんせん古いので、その後覆された説なども出ています。

 

その後、平井上総氏により、長宗我部元親式目(慶長式目)は長宗我部氏の制定とは考えがたいとの説を発表されています。

 

また平井氏は一領具足に関する論文も書かれているようで、流行病が収束したら、取り寄せようと思っています。

 

さて、話を戻しまして。

 

阿波、讃岐、伊予の当時の情勢まで書かれており、四国全体の戦国時代をおおまかに学ぶことができます。

普段から馴染みがないんで、私すごく混乱します。一回、図にまとめてみようと思います。

 

ちなみに、長宗我部元親公に関しては、

とにかく物語物と、一次資料からとが混ざってて、何からの引用?

と分からなくなるのですが、この本は引用元を書いてくれてますので、ありがたい。

 

有名な物語ものといえば、

【土佐物語】

長宗我部家臣吉田重俊の子孫、吉田孝世による軍記物で、宝永5年(1708年)に刊行。元親の死後から100年以上経ってますね。

 

【元親記】

長宗我部氏の家臣、高島正重による軍記物。

長宗我部元親33回忌に記したと言われている。

 

【長元物語】

長宗我部氏の家臣、立石正賀(まさよし)が覚え書き風にまとめたもの。

 

なんかがあります。

 

長くなりましたが、この本、じっくり、理解しながら、覚えながら読みたい一冊。