かつむらの地球の鱒釣り

かつむらの地球の鱒釣り

地球に生きていて、”ああ、いいな!”と感じるものを感性で釣る旅をする。京都にはじまり、大阪、パリ、南仏・・・と、地球の鱒を求めて旅する。

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北白川の散歩道

 

 

銀閣寺の前を流れる疎水に沿って歩き、北へ曲がった。この辺り、北白川の地名。

小道は疎水の横を静かに延びる。誰もいない。秋の夕陽だけが前方を蔽う。ここは段丘になっているのか、小高いところにある。右側は屋敷で、左側は京大農学部のグランドが下の方に見える。隅の方で学生がサッカーの練習をしている。

夕方の冷える中を一人歩くと、もう一人の自分が後先について来るように感じる。足音が一人分多く聞こえる。

太陽がさらに低くなって、葉裏を照らしはじめた。流れの水音が高くなり、ひんやりした風が前からきた。

鱒は樹間で夕日と戯れている。