パシフィックワインセラーズ店長トリイです。
試飲会2件ハシゴの1つは、シャンパンセミナー。
オーストラリア専門のインポーターさんが、取り扱いしているオーストラリアの生産者
さんからの紹介というご縁で取り扱う事になったのが
デュヴァル・ルロワ
Duval Leroy
約1時間は、デュヴァル・ルロワについてのお話、残りが5つのシャンパンのテイスティング。
1859年にブドウ栽培農家だったデュヴァル家とシャンパンのネゴシアンだったルロワ家
の共同経営で立ち上げたメゾン。
いいシャンパーニュを作るには、きちんとしたブドウ農家との契約とつながりが必要と考え
この両家が結びつきました。
日本でも知名度はまだまだですが、現地を含め名の通ったメゾン。大半のメゾンが大手企業
のグループに属す中、このデュヴァル=ルロワは数少ない独立系家族経営のシャンパン・メ
ーカーです。
シャンパーニュ・メゾンとして色々とワイン品質も他とは違うアプローチやこだわりを見せ
てました。
◎シャンパーニュ各地区に200ヘクタールの自社畑を所有(モンターニュ・ド・ランス
とコート・デ・ブラン)、一部契約もあり。収穫後鮮度が命!とばかりに5ヶ所の村に
合計で16機の圧搾機を設置。
◎コート・デ・ブランでは最大級のプルミエ・クリュを所有者。
◎もちろん収穫は手積み。実はブドウの収穫を機械で行なう事はシャンパーニュ地方では
違法。
◎シャンパーニュ・メゾンでは初めて"ISO9002"を取得
一応ググッてみましたが、「品質システム―製造、据え付け、および付帯サービスにお
ける品質保証モデル」とか書かれてましてよく解りません(すみません…)。
ISO所得するのにいろいろ大変でメンドクサイと知人は言ってました。
◎全てにおいて減農薬での畑の育成をおこなっており、一部のワインは有機栽培された葡
萄のみを使用。
エコセールの認証も取得したキュベ『オーガニック ブリュット NV シャンパーニュ』
も生産。
◎ネゴシアン・マニピュランとしては唯一オーガニック認定の畑を所有してます。
◎一部キュベで木樽を使用(新樽~8年間利用)現在は購入していますが、その昔はシャ
トー・ディケムから購入してたんだとか。
ピノノワール70%、ピノムニエ20%、シャルドネ10%とフルーティーさとしっかりとした口当たりを意識してのピノノワール多めブレンド。パリの街角をイメージしたボトルデザインは、アメリカの画家によるもの。 PWCでもギフト利用などで取り扱い当初から人気のあるシャンパン
■デュヴァル・ルロワ フルール・ド・シャンパーニュ プルミエ・クリュ NV
100周年を記念したワイン。出来上がったワインの香りがシャンパンの花の香り(白い花)がした事から、フルール・ド・シャンパンのネーミングに。5つのグランクリュのブレンドで作られており、ドライでアタックがしっかりとした印象。
ABマーク付きの有機栽培認証を受けた畑のぶどうを使用。ビオっぽい香りはあまり強くなくいやな感じはなし。香りは他のものに比べて柔らかく違った印象。シャンパーニュらしく泡はきめ細かいながらも粒がやさしい印象。
■デュヴァル・ルロワ ロゼ ブリュット プレステージ NV
チェリーやイチゴ、キャンディといったロゼの色そのままの味わい。ブリュットながらもほんのりと甘さを感じる事ができました。デザートとかフルーツと楽しめそう。このボトルだけネックの部分が細いボトルデザイン。これによって酸化する要素が低減するんだとか。
■デュヴァル・ルロワ ファム 2000
デュヴァル・ルロワだけのオリジナルボトルは、梱包泣かせなデザインです…。25%の樽熟でこの中ではもっとも樽からの要素をもったリッチな香りと口当たり。瓶詰め後9年かけてからのリリース。コレだけの期間セラーで寝かす事が出来るのは家族経営ならでは。
と5種類のシャンパンを試飲。フツーの赤や白と違って、発泡がある分飲み口も試したくなるもんで、ついつい飲んでしまいがちなのが、シャンパン試飲の難しいと事(えっ、僕だけ?)