●バロッサの気候風土
バロッサは、南オーストラリアの州都アデレードの北100キロ程にあり、バロッサヴァレーとエデンヴァレーからなる小さな地域です。標高はバロッサ・ヴァレーは200~300メートル。エデン・ヴァレーは高い所で700メートルほどになります。
バロッサ・ヴァレーの方が温暖で、シラーズやセミヨンの栽培に適し、冷涼なエデンヴァレーでは、リースリングが有名で、シラーズはスパイシーな味わいになります。
付与は涼しく雨が多いですが、夏は暖かく乾燥している為、害虫や疫病の心配がありません。秋の収穫期には暖かく乾燥した日が続き、昼夜の気温差が大きい為、果実の熟成には最適の条件が整った恵まれた産地です。土壌も深い砂質、テラロッサ(石灰質土壌の上に広がる赤土)、黒褐色色の有機物を多く含む粘土質ローヌ層、岩が混ざった鉄を多く含む赤土など、多様な土質がパッチワークのように入り組み、そこから独特のテロワールを表現するブドウが栽培されています。
●バロッサを支える独立栽培農家
バロッサのブドウ畑は、全体の80%を独立した個人の栽培農家が所有しています。彼らは、初期移民の6~7代目の子孫が多く、自分の畑を知り尽くしています。バロッサ・ワインを理解するうえで、彼等独立した栽培農家が作る多様性に富んだブドウの存在は大きな意味を持っています。ピーターレーマンワインズは、ブドウの98%(!)をこれらの栽培農家から調達しています。
180軒以上の栽培農家が所有する樹齢の高い900を超える畑のブドウを自由に使える事は、何にも変えられない宝です。
●バロッサのシラーズとピーター・レーマン
ピーター・レーマンは、250の畑からシラーズを調達。フラッグシップのストーンウェルはその年最高のブドウで作られますが、どの畑のブドウが使われるかは、ブドウの出来によって決まる為、年により異なります。ストーンウェルにする基準に満たなくとも、独特の個性を持つブドウの場合は、その畑の名前を付けた単一畑ワインとなる可能性もあります。
他にも独自の基準に満たない場合、1885年に植えられた老木のシラーズであっても、スタンダードのバロッサ・シラーズに混ぜられる年もあります。
●ピーター・レーマン・ワインズの世界的評価
2003年、2006年にロンドン・インターナショナル・ワイン&スピリット・コンペティションで「ベスト・オーストラリアン・プロデューサー」と「インターナショナル・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝き、
ロンドン・インターナショナル・ワイン・チャレンジでは「インターナショナル・ホワイト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しました。
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