新型コロナウイルス感染拡大の影響でウイルスに有効とされる
消毒用アルコール製剤の品薄状態が続いています。。
最近は少しずつ店頭にも並び始めているようですが、エタノール濃度が
極端に少ない物や何%入っているのかハッキリしない物が殆んどで
新型コロナウイルスの消毒に有効とされるエタノール濃度が70vol%以上の
アルコール製剤はまだまだ品薄状態が続いているようです。
弊店では間もなく高濃度エタノール製剤が再入荷する予定ですので
もう暫くお待ち下さい。
しかし、それ以上に品薄となっているのがスプレーノズルが付いた
ポンプ式のボトルです。
通常のハンドソープ等に使うようなポンプボトルは比較的手に入りやすい
のですが、上から押すタイプのスプレー式となると、もうしばらくは
手に入りにくい状況が続くようです。
ノズルの口が太いものはジェルタイプの消毒液には使えると思いますが
通常のアルコールだと「ドバッ!」と出過ぎますので、ちょっとだけ押す
という微調整が必要になります。
そこで、大層なタイトルを付けましたが、無いなら作ってしまおうと
日曜日に自宅で試行錯誤してみました。
丁度空になったうがい薬のポンプボトルがありましたので、それを
使いました。
今回、元になったボトルがコチラです。
まず、ボトルとポンプノズルを水で綺麗に洗います。
水気を取ってから百円ライターでノズルの先を炙って形を変えていきます。
ライターは決して止めず、ノズルの先に炎の先がかかるように
サッサッサッサッサッサっと5~6回炙ったら指で摘まんで
ノズルの穴が少しずつ細くなるよう整え、また炙ってを数回
繰り返します。
ノズルの先が煤で黒くなりますがこの際もう気にしてられません。
どうしても黒くなるのが嫌な場合はアルコールランプの炎であれば
煤は付きにくくなります。
(私は完成後に#400番のサンドペーパーで擦り落しました)
炙る際は一気にやろうと慌てると樹脂が燃えたり、熱くなりすぎて指先を
火傷したりしますので、少しずつ少しずつ慎重に繰り返します。
最終的には完全に穴を塞いだらノズルの先を平らに整えます。
※火傷には充分に注意すること。
次に手芸用のまち針を1本準備して、先をライターでサッサッサッサと
軽く炙り平らなノズルの真ん中にプスっと小さな穴を開けます。
驚くくらい簡単に穴が開きますので刺しすぎないように注意すること。
この穴の大きさが重要なポイントになりますが、穴が大きいとピューっと
細く出ますし、小さすぎるともう役に立たないくらいしか出ません。
まぁ失敗すればまた炙って塞いでからやり直せば良いのですが
試す際は必ず水道水を使うこと。
アルコールで試した後にまた炙るとアルコールに引火して燃えるので
絶対にやらないこと。
納得できる穴が開いたら、残った水道水を捨て、容器に少量の
消毒用のアルコールを入れて容器内をよく濯ぎ、ポンプを数回押して
水道水を完全に抜いてから、再度新しい消毒用アルコールを入れます。
私は少し穴が大きかったかな?という感じで細くピューっと出る感じに
なりましたが、どうせ手を揉んで塗り広げる訳ですからこれで良しとしました。
また、容器の洗浄が不十分だったのか手に付けたアルコールが乾いた後に
うがい薬のミントの香りがほのかにしますw
実際、霧状に出るように穴を開けるのはちょっと無理かもしれませんが
もしよろしければ挑戦してみてください。
それと、容器やポンプ部分が元々アルコールを入れる前提になっていない
場合は容器やパッキン類が劣化し、割れたり漏れたりする場合があります。
私の経験上ではPET素材は物によりますが、弱い物は高濃度のアルコールを
入れた際に一瞬で樹脂が白く濁ったことがありました。
挑戦される際は容器の耐アルコール性、指の火傷については自己責任に
てお願いします。
なるべくなら容器は高密度ポリエチレン製がお勧めです。