7/22
いよいよか…
観念して手術室に入る
入るとすぐ脇の椅子に座って待たされた
手術室の担当看護師が迎えに来て手術台まで連れて行かれる
無機質な広い空間
その広いスペースは両側に手術台が並び、何人もの医師や看護師等がいた
手術室は全てがガラス張りで中で手術しているのか容易にわかるようになっていた
幾つも並ぶ手術台に、その迫力は感じたことがないほどの「手術」だけに特化した部屋だと感じた
正直なところ圧倒された
俺が向かったのは左右に分かれている部屋の左側だった
手術台は3段の階段があり、靴を脱いで上がった
死刑台に登る気持ちだった
階段はアルミ材で樹脂が中央に貼ってあったから、素足でもそれ程冷たくは感じなかった
手術台に上ると、背中に冷たい金属製のシートを何枚か貼られて寝かされた
後で知った事だが、そのシートが電気的な制御で不整脈を発生させる電極のマイナス(陰極)だった
横になったら、手術中に暴れると危険⚠️だと言われ、両手を台に固定された
もう身動き出来ない状態だった
昔、小学校でやったと言われるカエルの解剖はこんな感じだったのかな…可哀想だったなカエルたち
そんな事を思った
鼻と口には酸素供給用の樹脂製マスクをされた
これが口元をカラカラにすると後で気づく
点滴から軽い鎮静剤なのだろう、少し眠たくなるお薬を入れますねと、点滴を入れている血管が燃えるように痛くなり、喉元に違和感を感じた
必死で眠ろうとするも、眠気はやって来なかった
その後も点滴から激痛を伴う薬を入れられるのだが…
俺の血管は大丈夫だったのかな?ちょい不安だな
カテーテルを入れる場所を消毒して、痛み止めの注射を何度か打った
この注射、普通の部位に打てばそれ程痛くは無いだろうが、鼠蹊部に打つのだから痛みが倍増した
鼠蹊部って太ももの付け根だけど、ここは痛みに弱いと思う
そしたら、痛み止めが効かない内に、カテーテルをブッ刺す痛みがあった
まだ早くないか⁉️早いよ、早い‼️
そんな声も届かずグリグリと差し込む感じが何度も何度もして、きっと麻酔が効いているからこの痛みなんだろうと必死で堪えた
その後何度かカテーテルを刺す痛みがあった
そのあとは、激痛の幕開けだった…
局所麻酔を何本も追加して打ったけどあまり効かず。。。
麻酔がまだ効いてないのにブスブス!
とカテーテル刺す医師
痛いって言ってるのに傷口広げてカテーテルを何本もグイグイ押し入れる😭
カテーテルを入れるのが痛くて、追加する麻酔の針なんかちっとも痛くなかった😭
胸の大動脈を異物が漂う様に通ってくるのがわかった
寄生獣ってこんな感じなんだろか…マンガの読み過ぎか
何度も何度も電気的なパルスを制御して不整脈を起こす
これがまた心臓が激しく動く
死んじゃうんじゃないかと何度も思ったほど
勝手に俺の心臓をもて遊ぶなーー!!
心の中で叫んだ
この確認でどこに原因があるか調べたんだろう
その後は、焼いてはパルス制御で不整脈を起こして、焼いた効果があるか確認をすることの繰り返し
心臓の中に入って焼いてるのはわからなかった
が、いつも不整脈が起きる時にグイッと感じる部位(やっぱりそこが原因だったのか⁉️)を焼く時は最悪だった
25℃、35℃、…60℃と熱を上げて行った時、流石に60℃の時は熱いのか痛いのかわからないけどの苦痛
我慢出来ずに、痛いです!って先生に伝えた
情け容赦無く
今とても重要な所をやっているのて、頑張ってください!
そう言われたら、これ以上言っても無駄だと観念して、歯を食いしばって必死に耐えて乗り切った
本当に地獄の炎🔥で焼かれている気分だった
不整脈は再発しないとも限らないけど、これだけ頑張ったのだから効果はあったと思いたい。
俺、頑張ったよ
