こんにちは!とーるです。

ついに追い求めていた、夢にまで見た最高のスピードシューティングホルスターが手に入りました!

樹脂製のレースホルスターに匹敵する性能を持ちながら、見た目は極力従来の革製ホルスターのイメージを保った最高の逸品です。



後ほどたっぷり解説しますが、 画期的なギミックが多数搭載されています。


【JTGSについて】
今回このような傑作ホルスターを製作していただいたのが「JTGS」というお店です。


JTGS様は、様々な機種に対応した多岐にわたる専用ホルスターを製作販売していらっしゃるお店です。

中にはお洒落な見た目と実用的な工夫が両立された物もあります。


例えばこのウィルソンスーパーグレード専用ホルスター。東京マルイの古い固定ガスガンで、独特な形状のマガジンを挿して収納できる、本当にその機種だけに合わせた専用のホルスターです。


ホルスターオーダーメイドの度にお世話になっておりますので、少々露骨ですが宣伝協力させていただきます。JTGSのホルスター、気になった方は是非購入してみては?



【オーダーメイドホルスター】

さて、依頼したオーダーメイドホルスターですが、実は以前にも製作していただいております。



今回はそれを更に進化させてスピードシューティングに特化したレースホルスターをオーダーメイド依頼しておりました。
スピードシューティング専用「革製レースホルスター」(JTGS様製作)

バレル部分がタイトになっているので見た目以上に安定しています。尚かつ銃を上にちょっと抜くと途端にタイトさが無くなり、スッと素早くドロウできます。
以前の物と並べて見ました。左が新しいホルスターですが、こう見るとかなり攻めた型破りなデザインになっています。

実は私は、無機質な樹脂製レースホルスターがあまり好きではなく、柔らかいしっとりした質感の革製ホルスターの方が圧倒的に好きです。

しかしそのようなホルスターは見た目は良くてもあまりスピードシューティングの運用には適していないのが実情です。
今回のホルスターはレースホルスター特有の機能性を実現するのはもちろん、ただ単に機能だけ優れた無機質な物ではなくデザインにもとてもこだわっています。

各部に施されたギミックと見た目の両立により革製ホルスターとしてのイメージは崩しません。ちなみに私が依頼したのは各機能やギミックのアイデアだけです。

この革製ホルスターでありながらレースホルスターとしての風格も感じさせるタイトなバレル部分など、スタイリッシュでカッコ良い見た目のデザインはJTGS様にほとんどお任せしたものです。

お任せして本当によかった笑
改めて見ると本当にカッコいいですね。ライブカートリボルバー特有の豊富なアクセサリーパーツとの一体感は雰囲気を一切壊しません。

この雰囲気は革製ホルスターだからこそ引き立つ物です。そして何度も言うようにレースホルスターとしての能力も持ち合わせている、まさに私が夢にまで見たホルスターです。

【レースホルスターとしての性能】
さて、実際のレースホルスターとしての機能面について説明したいと思います。私がこのホルスターに求めた要素は以下の通りです。

・以前のホルスターを使用して分かった欠点を改善する
・とにかくホルスタードロウのスピードを高める
・銃がしっかり保持できる


まずは最も重要な改善点、ドロウの際に指の干渉を防ぐ事です。
以前のホルスターは、このように指がホルスターに当たってしまうため若干のひっかかりを感じる物でした。なので慎重にドロウせざるを得ずタイムが稼げない要因となっていました。

もちろん、通常使用では全く問題無い些細な点なのですが、コンマ1秒を争うスピードシューティングにはかなり大きな違いです。
それを今回は指が当たらないように改善してもらいました。
従来品
新型
ベルト通しの形状を変更したことで実現しています。
ドロウがしやすいように銃の角度も変更。従来は上の画像のようにベルトに対して直角におさまっていましたが。
このように斜めに保持されるようになっています。
 銃をドロウした場合に、画像のように素早く抜くことができるわけです。
ドロウしてターゲットに向け始める事ができる位置を比較してみました。これは一目瞭然、新型のホルスターはドロウを素早く行う事が可能で、ターゲットに向けて照準する一連の流れが効率化されています。


【画期的なハンマーストッパー】
次に、JTGS様が考案して下さった画期的な内蔵式ハンマーストッパーのギミックをご紹介します。
スピードシューティングは、万が一ホルスターから銃を落とした場合は失格になるという厳しいルールがあります。
 不意な撃発を防止する効果があるハンマーストッパーですが、銃が落ちないように確実に保持する役割も担っています。

しかしながら、安全性の向上とホルスタードロウのスピードは相反する要求であり、両方を満足する事はとても難しいです。

ホルスタードロウのスピードを高めるためには銃の保持力をある程度弱くしなければなりません。
そのため、今回の新型ホルスター(右)はシリンダーからバレルの付け根あたりまでを広げているのですが。

このような加工を行う事によって、安全に銃を持ち運ぶ事が不可能となればそもそも競技の舞台に立つことすら出来なくなってしまいます。

その問題を解決したのが、競技の前だけハンマーストッパーを外した状態にできるギミックを搭載する事でした。
ハンマーストッパーを横から見ると通常のハンマーストッパーとは異なる形状であることがわかりますが、ここに革製ホルスターとしてのデザイン性とレースホルスターとしての性能を両立する画期的な機能があります。

実際の使い方を説明します。
競技の直前に行う「メイクレディ」(サイトチェックや弾の装填を行う時間)の時にさりげなくハンマーストッパーを外します。
ボタンを外すのはとても簡単です。なんとこれでホルスター裏側からハンマーストッパー本体をスライドさせる事が可能になります。
ハンマーストッパーの先をつまんで下に引っ張ります。
こんな構造は見たことありません。まるで手品の道具のようです。
その後は反対側のボタンで固定します。これによりハンマーストッパーを競技中のみ一時的にオミットする事が可能となりました。

一連の動作は全て片手で行うことができます。競技終了後にハンマーストッパーを戻すのも同じように簡単です。

実は似たようなギミックは従来品にも搭載されていたのですが両手で操作する必要がありました。その点今回のハンマーストッパーは格段に進化しています。


【ホルスターの保持性能】
また、このホルスターは銃を抜きやすいようにほとんどバレル部分だけで保持されているのですが、案外タイトな構造になっていて激しい動きにも対応できます。
ちょっとやそっとの振動では逆さにしても大丈夫なので、ハンマーストッパーを解除してもメイクレディ等で銃を落とす心配はほとんど無いようですね。これもストレス軽減に絶大な効果があると思いました。

バレルが上に抜けて行くと絶妙にタイトさが無くなり、スッと自然にドロウする事ができるのもかなり良いです。


【光学サイト】
光学サイトモデルも使用可能です。従来品より深い溝があるので、搭載できる光学サイトやレイルの種類が増えました。

【最後に】
今回オーダーメイドホルスターを製作していただきましたJTGSのカワハラ様、本当にお世話になりました。
何度もやりとりをして修正を重ね、おかげさまで渾身のホルスターとなりました。

世界に1つだけのオーダーメイドホルスター。
こんなに素晴らしい物を手に入れることができて本当によかったです。競技で使うのが楽しみです。
樹脂製レースホルスターと比べてみると革製ホルスターはやはり味わいが違います。樹脂製の物はどうみても早く撃つぞという見た目ですが、まさかその隣の革製ホルスターもそれに負けないくらいの便利な機能が備わっているとは誰も思いません。そういう見た目だけでは判断できない隠れた実力者的な要素が私は大好きです。


【カートリッジホルダー】
今回ホルスターと同時に購入したカートリッジホルダーもご紹介します。


最初のリロードはスピードローダーではなくこれでカチャカチャと装填する事で、緊張がほぐれて気持ちがリラックスできるはずです。

今回は以上になります。
JTGS様、本当に本当にありがとうございました。