ベトナムツアー⑫・ライブlee cofee Vung Tau

18日の演奏、4試合目はlee coffeeというビアガーデンのようなところ。

かなり広めのステージだ。

呑んでいる人達のいいBGMになるようにと、いつもどおりのスタンダードをやっていたが

もっと、激しいのが聴きたい

4つ打ちは無いのか

ロックは無いのかと注文が相次ぐ。

ジャズを聴く風習が無いのである。国内で一切ジャズが流れていない事も無いのだが、いかんせん小音で弦楽器2本でピロピロやるだけでは、味気ないのである。


実際に、店長から、凄く良かったけどみんなジャズを知らないから、ノリについてこれなくてごめんねと、謝られてしまった。

この国の平均年齢は27歳という。

ベトナム戦争の影響で高齢の世代が殆ど居なくなってしまっていて、そんな影響で若者中心の世界だ。

そりゃージャズクラブより、一般的なノリのいいナイトクラブを好むであろう。

前にも書いたけど、テンションコード一つ理解するのに何10万何100万と掛かってる訳だ。我々ジャズミュージシャンは。

しかし、お国柄、そんな余裕がない人が大半である。

それがいいか悪いかではなく、色々と「あー世界ではまだこういう国があるのだなあ」と、気づかされる毎日。

終演後、再び海に行き、缶ビールを空ける。

ここまできた。明日が演奏最終日。明日こそは、バシっと決めたいなあ。