陽性確定の連絡があった後、
もう寝てしまいたかったが
そうもいかなかった。
療養期間が決まったので
予約を取り直さねばならないのだ。
療養解除日以降でなるべく
早い日にしなければと
予約センターに電話した。

…が、これが容易にはつながらない

予約センターの受付時間は
平日午後の限られた時間だ。
電話が集中するのだろう、
かけてもかけても通話中だった

熱や咳で弱っている身には
なかなかにこたえる。

いつの間にか１時間半が経っていた。
あと30分で受付も終了してしまう

15回目で呼出音が鳴ったときは
心底ホッとした。

予約を取り直したい旨に加え
患者ＩＤと氏名を伝えると、
「〇〇（主治医）から聞いております〜」と
言われた

。朝のキャンセル時に

話を通してくれていたらしい。
陽性であったことも端末からわかるようで、
療養解除日以降最短で空きを探してもらった。

「一番早くて９月12日ですね〜。」

遅い…

焦る私にとってはめちゃくちゃ遅かった。
ゼジューラを飲むにしても、
他の抗がん剤をするにしても、
ＣＴを撮るまで何もできない。
ＴＣ療法５クールを完遂したのは
７月なので、療養が明けたら
１日でも早くという気持ちがあった。

「もう少し早い日はないんですかねぇ

　待機でも、キャンセル待ちでも、
　いつでも伺いますので…

　ああでも、それが最短ということなんだから
　無理なんですよねぇ…

」

あきらめ半分で尋ねてみた。

「はい〜

　〇〇の診察日に合わせるとなると

　どうしても…」

それや

私はＣＴ撮影日と診察日は
別のつもりで話をしていたが、
キャンセル時に同日になっていたからか
主治医が気を遣ってくれたからか
診察日も同日になるように
探してくれていたのだ。

「こちらは撮影日と診察日は別で
　全然構わないです〜。
　撮影を先にしておいて後日診察だったら
　結果も出ているので早いかもです〜。」
ガラガラのよくわからない声で
よくわからないことも言ったが
意図は汲んでもらえ、
少し早く撮影してもらえることとなった

診察日はどうしようもないが、
結果が出ていることは大切だ。
急を要するようであれば連絡があるだろう。

お礼を言って電話を切ろうとすると、
「これからが大変だとは思いますが…。
　あ、療養が…。
　（↑どっちかなとは思ってたけど（笑））
　大変だとは思いますが、
　がんばってください。
　お大事になさってくださいね。」

優しい…

病院のスタッフさんは
どの人ももれなく優しいのだ。

「ありがとうございます〜
　失礼します〜」

音声としては聞き取りにくかろうが
ありったけの感謝を伝えるとともに、

真面目にしっかり療養しようと思った。

優しい人たちにこれ以上の

迷惑はかけちゃいかんですからね

発熱外来から帰宅後に作ってくれた薄焼き玉子入り煮麺。

多めのしょうがは強制的に入れられたものです（笑）

（余談）予約の取り直し