私が訪問するのは、おおむね生後0か月いわゆる新生児期から生後2か月の赤ちゃんです。

生後2か月の赤ちゃんを訪問した時、赤ちゃんの発達のために私がママに必ずお話しすることは、

 

生活リズムを整えるコツ

うつぶせの練習です。

 

今回は生活リズムを整えるコツをお伝えします。

 

 

生活リズムと脳の発達の関係 

 

2か月ごろの赤ちゃんは、朝になっても自分では目覚めることができません。

それは脳の視床下部がまだ十分に機能していないからです。

視床下部は内分泌機能や自律神経の中枢です。体温調節や満腹感、睡眠の調節など生活リズムを整えるために必要な調節機能を担っています。

視床下部の働きは生後3か月ごろからから整ってきます。

 

生後2か月を過ぎると昼夜逆転しやすくなる 

 

また、体内リズムの周期のずれも影響しています。

ヒトの体内リズムの周期は1日25時間です。日々ずれていくリズムを視床下部が調整しています。視床下部がまだ十分に機能していない赤ちゃんは毎日少しずつリズムがずれていってしまうのです。

 

 

昼夜のリズムを整える 

 

昼夜のリズムを整えるためには、

 

朝、決まった時間にあかちゃんを起こします。

 

朝の授乳をし、

お顔を濡らしたガーゼでやさしく拭いて「おはよう」と声をかけてあげましょう。

夜着ていた寝間着からお着替えをして、明るい窓辺でカーテン越しに日の光を感じさせます。



サムネイル

昼夜のリズムを整えるのは、まず朝からです。


 

夜は決まった時間にあかちゃんを寝かせます。

 

夜の授乳を済ませ、部屋を暗くし、静かにしましょう。

 

​生活リズムを意識するメリット 

ママが赤ちゃんの生活リズムを意識して関わることで、視床下部の働きも良くなり、生後3か月ごろには、昼夜のリズムがついてきます。

夜はまとめて寝るようになり、昼間が活動的になり、たくさんの経験ができるようになります。

これは身体の発達、脳の発達にとても大切なことです。

 

次回はうつぶせの姿勢の効果についてお伝えします。