トロは長谷川君の特別なあだ名のブログ -2ページ目

トロは長谷川君の特別なあだ名のブログ

ブログの説明を入力します。

初めてケアマネージャーに会って、緩和入院の受入先の差額ベッド代がかからない所、長期にいられる所という無理なお願いをしてしまった。あと6ヶ月から9ヶ月位生きれる可能性があると思っているので、1日につき1万2千円でも216万から252万必要になる。これでは緩和の意味がない。なので差額ベッド代かからない所でお願いした。

 

勿論、個室には魅力を感じるが、そんな余計な金を出せる金持ちではない。妻が働いているので、帰宅は一泊の外泊と日帰りを考えている。なので、これからの生活の基盤は病院になる。

 

抗がん剤は止めて貰った。食事も止めて貰った。食事はあくまでも暫定的な対応になる。抗がん剤のマイナス部分がなくなった場合に食べれる可能性があるのか探っていきたい。今はゼリーさえ受け付けないからだ。流動食もNGなのだ。

 

点滴をしているので、1から2日は全くカロリーを取らなくても良い。いつも帰ると何を食うか心配していた。その必要がなくなった。

 

とは言え、早朝の発熱、腹の激痛、嘔吐、鼻血の同時攻撃に悩み、苦しむ僕にできそうなのは、日帰りだけだ。それとて吐く可能性があるので不安は大きい。まずは、18日土曜日で挑戦したい。

 

ケアマネージャーに紹介された2病院については、条件が合うので、今すぐ動いて欲しいとお願いした。とは言えスピードについては、期待はしていなかった。

 

17時頃、外科担当医が来て、今日で最後になります。と言われた。いつものように僕のこれからの話しかしない。希望病院宛ての推薦状を書いておきましたとさらっと言って微笑んだ。

 

僕がお別れの握手をする際に、ありがとう。貴方が担当で良かった。と言ったら、彼はまたうなずくだけだった。僕はこらえきれずに涙を見せてしまった。だから手を離す際には視線を外してしまった。

 

それから、彼と戦った辛く苦しい日々が相馬灯のように脳裏をよぎって、暫く泣き続けた。

 

命をかけた戦い。戦友が特別な存在になる事がわかった。妻、両親、兄弟、親友などとは全く違う存在だ。但し、そこは人間なので相手による。

 

恋をした訳ではなくても、それとも違う特別な存在、共に生きる為に戦うからこそ重みが違う。平和な今の日本で、入院病棟の多くの人は命をかけて戦っている。そこにいる人はまさに戦友だ。

 

貴方が担当で良かったというセリフを今度は言えた。だからスッキリしている。

 

ありがとう。何度も命を救ってくれた。貴方に感謝しています。