おれは
あいつのことが
まだ好きなのか?
知らず知らずのうちに
あいつの事を追いかけている
あいつの行動を
追っている
あいつの事が書いてあると
凄く胸を締め付けられるように苦しい
切ない
悲しい
歯がゆい
ムカつく…
情けねえよな
別れると言ったのは
おれのほうなのに
すんなり了承した
あいつの言葉
ズキンとした
やっぱり
あいつの想いは
この程度だったのかな?って
次はないと言った
直後の浮気
それがバレたときの言葉
こうなると思った…
思った…
予想していた…
そうなるようにした行動…
浮気がわかったとき
あいつはおれの手を放そうとはしなかった
けど
あのときのおれは
あいつのことを
何か汚いもののように
本能的に拒絶していたため
力ずくに
放れた
それからしばらく考え
やっぱりおれが悪いんだと
許すことにした
だけど
また色々考える
浮気がバレた前の日の夜
あいつの様子がいつもと違うのに気づいていたが
聞くのが怖かったおれは
何も言わず同じ布団の中で
一緒にくっついて寝た
その前の日
あいつは友達の家に飲みに行くと言っていた
それなのに
いつもならしつこいほどの連絡が
その日に限って一回も来ない
こちらからかけても
完全無視
その後迎えに行き
様子を伺うために
少しばかり試してみた
案の定あいつの口からは
普通ならはっきり返せる言葉を
曖昧のまま話をそらした
それでもおれが好きになったあいつを
疑いたくなかったから
それ以上は言わなかった
他の男と寝たすぐあとに
おれとくっついている
あいつの神経が分からなくなった
急に暴れ出したくなったが抑え
こらえて
あいつの事を信じると
自分に強く言い聞かせ続けた
そして次の日
事を知った
おれは
もう無理だと思い
そのことを伝えた
あいつは悲しい顔1つせず
自分が悪いんだからと
了承した
その後
おれは別れたつもりでいたが
あいつはただ
おれと距離をとっているだけと思っている様子で
休みの予定等を聞かれたりした
おれは会う気もないので
仕事が忙しいと伝えた
それから
あいつの勘違いを修正し
おれたちは
完全に別れた
あいつの日記には
『またいつか、お互いが惹かれあって、一緒にいられるときが来たら』と書いてあった
正直に言う
おれは何があっても
あいつと戻ることは
できない
ないのではなく
できない
何があっても
おれはあいつを拒絶してしまう
好きという感情は
心の隅にまだあって
メールのやりとりだけなら優しい言葉をかけてあげられるけど
電話で話したり
直接会うと
前のおれみたいに
また冷たい人間になってしまう
だからおれは
あいつの事を想っていても
あいつとは戻る事はできない
だから
全部捨てよう
この感情も思い出も
あいつが作ってくれた
おれという人間を
もう疲れた
いつになっても弱い人間だ
もう
誰も信じない