2015年8月26日~30日まで上演した、舞台《バタフライは自由》では、東京都盲人福祉協会の皆様、日本点字図書館の皆様 にご協力いただきまして、視覚障害者の方々を観劇にご招待させていただきました。
そしたら、、!
とーーーっても嬉しいご感想をいただいたので、シェアさせて下さい!
日本点字図書館の大坪さんが、観劇して下さった方々の感想をまとめて送って下さいました。
本当に、感動して何度も何度も読み返してしまいました!
<大坪 和代様> ※ 日本点字図書館職員(晴眼者)
思いがけず、素晴らしい舞台に、翌日になっても、感動冷めやらずで、
皆さんに、その感動をお伝えしました。
今まで、視覚障害者がモデルの芝居・ドラマ等、何度も観ていますが、何か、違和感を感じ、
「そうじゃないだろう・・・」と思う物ばかりでしたが、
中江翼さんの演技が素晴らしく
今回は、舞台に、本物の視覚障害者がいて、
日点で一度お会いしているのにもかかわらず、
中江さんじゃないの?
でも、やっぱり中江さんだよな・・・
なんて思いながら拝見していました。
視覚障害者の目の動きを表現するのは、とても難しいと思いますが、
動作も含め、すっかり、視覚障害者になっていました。
私が存じ上げている視覚障害者の知人は、中途失明の方が多いので、
中江さんの動きの速さには、ちょっと、驚き、
終わってから、彼にも、そのことを伝えましたが、
よく考えれば、先天盲であれば、自分の部屋であれば、
あの速さで動けるんだろうなと、後で考え直しました。
そして、演技が終了して、ご挨拶の段になったら、
表情の変わった、中江さんに戻っていて、
俳優って、スゴイなあって、改めて思いました。
いい経験をさせていただきました。
<塩屋綾子様より>、
※大坪様が、ご一緒した視覚障害者の友人、芝居・歌舞伎等、鑑賞経験多数あり
テンポのいい会話、俳優さんの滑舌の素晴らしさに感動しました。
また、観に伺いたいです。
<奥村 由美様より>
今まで、視覚障害者がモデルの芝居に感動しなかったですが、
あんなに自然な演技を観たことが無かったです。
とっても、良かったです。
<小平 奈美子様より>
今回は、長く劇団に所属していて現在はフリーで活躍されている方と一緒に
観に行ったのですが、非常に内容も演技もすばらしく、二人で絶賛しながら
帰途につきました。
主人公をはじめとして、それぞれの心の葛藤と、それを乗り越えて成長していく様が、すばらしい演技力によって鮮やかに描かれていて、クライマックスで親子の絆が感動を呼びました。
この劇のご案内をいただきましてありがとうございました。
末筆ながら感想を送らせていただきます。
〈中島 富士子様より〉
舞台『バタフライは自由』本当に素晴らしい舞台を、有難うございました。
私も、テンポのいい会話、俳優さんの滑舌の素晴らしさに、感動致しました。
坂元宏旬さん扮するドンがとても明るく 優しい中にも
しっかりとした覚悟を持たれていく姿に感銘致しました。
大きなパワーを頂いて、少しでも近づきたいという思いで帰宅いたしました。
ご招待いただきまして、本当に有難うございました。
<丸山 茂徳様より>
全盲を主人公とした公演なので、どんな展開なのかと思い、出かけましたが、活発なやり取りで、会場内も盛り上がっていました。
会話の中で、ドノバンの名前が出てきていましたので、1970年代半ばに書かれた作品なのでしょうか?
ドアの開閉音、冷蔵庫の開閉音など、役者が移動する 視覚的+聴覚にも、刺激をもたらす演技で、
今、舞台で何が起こっているかが、よくわかりました。
馬場にも、小劇場が、あるのですね。
面白い公演でした。
<鳥居 秀和及び佐藤義裕より>
※ 川崎市視覚障害者福祉センター嘱託職員(晴眼者と視覚障害者)
思いもかけずすばらしい舞台を見ることができました。
佐藤さんと二人、終演後も高揚した気持ちが治まらず、佐藤さんも帰りの道々、興奮した口調で見られてよかったと言っていました。
佐藤さんは演劇を見ることもあまりなく、学生時代に学校で見に行ったとき以来だということでしたが、やはりダイナミックな演技や滑舌のいい台詞、そして登場人物の魅力にはまってしまったようです。
私はまず、オープニングの二人の出会いの場面から、さりげなくたくみに演じる「全盲」の演技に見入ってしまいました。
本当によくリサーチし、勉強を積み重ねて演技を作っていると思います。
大坪さんがおっしゃるように、私も動きの速さは気になりましたが、
配置をしっかり把握しているという設定で、あの部屋の広さなら違和感はないかと思います。
演技だけではなく演出の方も深くテーマを捕らえ、安易な「障害者像」ではない理解をされていますね。
障害者ものには結構意地悪な見方をしてしまう私ですが、本当に感心しました。
オリジナルの70年代の雰囲気がもう少し伝わるといいなあなどと思いつつ、
(ラルフなど完全なヒッピースタイルで出てほしかったのですが)、
今の観客にはギャグにしか見えないかもしれませんね。
ゴールディ・ホーンの映画版(バタフライはフリー)は、私が中学生のときの作品。
その後ビデオは出ていたのですが絶版、DVDは日本では未発売ですが、こちらも見比べたくなりました。
<宮本 博様より>
言葉のシャワーを感じました。
モデルは視覚障害者になっていましたが、あんな母親とのやりとりは、晴眼者の息子でもあり得ること、テレビドラマより、ずっと、良かったです。
本当に、感動して何度も何度も読み返してしまいました!
これからも素敵な作品を多くの方にみていただけたらと思います!
お読みくださり、ありがとうございました!
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