私には若くしていなくなってしまったお友達がいます。先日、共通のお友達とお墓参りの話題になり、あれ?私去年も行ってないな、今年も今のところ予定していなかったなと、はっとしました。

ずっと泣いている訳にはいかないこと、日々の中で忘れて暮らすことは決して薄情なことではないこと、頭では分かっているけれど、やっぱり自分にがっかりしました。
お友達と一緒にあの子の思い出話をする時、旅行に行ったことやクリスマス会をしたこと、甘い物を食べながらたくさん話したこと、あの子の口癖、恋愛の話、楽しい話題がたくさんあります。

1人であの子を思い出す時、それは必ず私が人生で一番辛かった思い出とセットになります。駆けつけて色んな手配をしてくれて、泣くしかなかった私の隣であの子が声を荒げて食ってかかった姿が真っ先に出てくるのです。怒ると同時に涙が出る私とは違って、友達の中でも飛び抜けて気が強かった。

私が、周りの友達が、そうしてきたように辛い時には呼び出してくれたら良かったのに、あの子は平等に誰のことも頼らなかった。〇〇してくれたら良かったのに…なんて思いながらも、例えば平日の夜に今すぐ来てと言われて、私は週末に引き延ばすことなく駆けつけただろうか?と考えると、そこにはやはり薄情な自分がいて。

あの子はこんなに優しく、私はこんなに救われましたとご両親に伝えられたら良いのだけれど、話す訳にはいかない事情があり、結果ぼんやりと優しいお友達でしたとしか伝えられずにいます。1人でそっとお参りできればと思うのですが、ご家族に連絡せずにお参りするのが難しい場所なので(距離の問題もありますが)、いつも悩んでしまいます。