3日目のお昼、何処から音楽が聞こえてきて目が覚めました。
音楽が聞こえる方に視線を向けると、開いている扉からスピーカーを持った手が出ていて、しばらくするとAさんがひょっとこ顔を出し「おはよう」と言って起こしてくれて、僕も「おはようございます」と言い起きました。
Aさんの行動が凄くお茶目で、洋画のワンシーンみたいな起こし方に自分が映画の中にいるような感覚でした。
起きてから顔と歯を磨き、ソファーに座って1時間くらい話しをして、お昼ご飯を食べに行きました。
お昼時は何処も混んでいたけれど、1日前に出来たばかりの店が空いていたので入りました。
その店の昼のランチは、カレーと唐揚げ丼だっので2人ともカレーとトッピングにコロッケを頼みました。
出てきたカレーに僕の嫌いならっきょが付いていて、どうしようとAさんに言ったら何も言わずに食べてくれました。(前の日にAさんに食べれない物を聞かれて、らっきょとしおれたキュウリが食べれない事を伝えていた)
とにかくらっきょのニオイと見ているだけでも駄目な自分なのです。
Aさんのとっさの判断にドキッとしながらも、カレーを美味しく食べました。(Aさんの自然に相手が嫌な思いをさせない様にする事が出来るのが、同じ男としても尊敬出来るしさらに好きになった)
店を出て散歩しながら、時間がまだあるからコーヒー買って部屋で時間まで過ごそうとなり、コーヒーを買って部屋に戻りました。
部屋に戻り音楽を聴き、コーヒーを飲みながら話しをして気付いたら帰る時間まで後30分になっていました。
Aさんと話すためにいつも顔を向かい合わせで話しているため、隣同士に座っていなかったのでAさんに「帰る前に、僕の横に座ってくれませんか?」とお願いをしました。
快くAさんが応じてくれて、僕の隣に座りました。
初めて会って手を握った時、Aさんの手が僕の手と同じ感覚をしたのを確かめる為、Aさんの手と僕の手を合わせてみました。
そしたら、ほぼ僕と同じ手の大きさでした。
僕とAさんの身長差は11cmあるし、体格ももちろん僕の方が大きいのに、手の大きさはあまり変わらずで手を握っても自分の手を握っているみたいになります。
お互いに不思議な事もあるねなんて言いながら、僕はどさくさに紛れてずっと手を握っていました。
そんな事をやっている内に、帰る時間になりました。
またこれでAさんとしばらく会えないんだなと思い、最後に別れのハグをしたくて手を広げたら、Aさんが気づいてくれて別れのハグをしました。
昨日と同じで、Aさんが僕に強く抱きしめた時に意識が飛ぶ様な僕とAさんが溶け込む様な感覚になり、何とか正気を保ちAさんに「行きましょうか」と声をかけました。
そしてバスタ新宿に着き、Aさんがバスが出るまで見送ってくれて家に着きました。
Aさんとは日にち的には3日しか一緒に居れなかったけれど、体験感覚としては1ヶ月ぐらい一緒にいる感覚でした。