『エクスプロアラーズ・ゲンチアン』



もう1人の私が見ている。




今までの私の人生を俯瞰して見ている。


精一杯生きてきた私。


もがきながら、愛おしいぐらいに。






周りから望まれることと、


私が望んでいること。



目の前の人の気持ちが分かって、


その人がして欲しそうなことをしてあげると、


とても喜んでくれた。




目の前の人が喜んでくれると、


私は嬉しい。



初めは小さなことだったのかも知れない。



だけど、


次第に私の人生の中心は、目の前の誰かになっていた。



何度も私を生きようとしたけど、


私を生きようとすると、


目の前の人はガッカリした。



そんな姿を見て、私は傷ついてしまった。



だけど…。



本当は自分らしく生きたい。



でも、


自分らしく生きていくのは怖い。



また誰かがガッカリしてしまう。



「そんな生き方はダメだよ」


と言われてしまう。




傷ついて、自分をしまい込んだ部屋から本当は出たいのに、


出るのが怖い。



やっとの思いで出てきても、


また傷ついて、閉じこもっての、


いつものパターンを繰り返す。



もう1人の私が、上の方から俯瞰して見ている感覚がする。




私は今まで、


そんな風に自分を生きたいと思いながら,


でも出来なくて、


もがきながら生きてきだんだね。



頑張ってきたんだね。



目の前の人を悲しませたくなくて。


だけど自分も生きたくて。



自分をしまい込んでみたけど、


やっぱり私は私を生きたい。



もう、誰かの期待に応えなくて良いし、


私を諦めなくていい。



人生のシフトチェンジの時。



もう、私のために、生きよう。