ずいぶん間があいてしまいました。
今日は気になった記事から書きます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9b7861627b4f2761ce6459041b2d9ec78533d4d
倍速視聴についての問題提起となりますが、ここには極めて重大な問題があると思われます。
まずは倍速視聴の中でも単に目にすればいいという目的のものと、鑑賞するという目的のものとがあると思います。
前者にはあまり問題がないと思われますが、後者には筆者が懸念している以上の問題があります。
倍速鑑賞は逆再生と同程度に発信者が想定しないものであって、ただでさえ鑑賞は難しいのにそれをさらに難しくしてしまいます。そして「感情移入をしにくくする」というここでの論はおそらく正しいです。
しかし一番恐ろしいのはそこより先で、「感性の乏しい人間は、感性の乏しさへ問題意識を持ちようがない」ということなのです。
つまり目に見えないものの存在は知識や器具を使わないと把握できないのと同様に、感性の問題点は感性を働かせないと把握できないのです。
だから倍速鑑賞で感性を摩滅させてしまった人は、その摩滅に気づきようがないゆえに問題はないと言い張り、ますます他者理解から遠ざかります。そして他者の反応に敏感な人間にいいように使われるようになるのです。
これは知力に関しても同じことが言えます。知力に乏しい人は知力が乏しいことが助長する問題点に気づきようがなく、知力があって悪意のある人間の食い物になってしまうのです。
わたしはたかが塾講師ですが、知力と同じくらいに感性のブラッシュアップができれば、と常々考えます。それは客観性を高めることだと思うのですが、受験勉強をしてても客観性は高まる、むしろ客観性を高めるために受験勉強をする、と思っています。
ネット社会になって人がデータとなることも多い時代ですが、乳幼児がリアルな社会で育つあいだは人はデータだけにはなれません。皆様にもお子様には人と人との繋がりを大切にする見本となってほしいと願っています。
