脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群) 2

 

米倉涼子さんのこと

 

 この病気と戦っている女優の米倉涼子さんは、

主演された『ドクターX』の監修の先生が幸運にも脳外科医で、

さらにこの病気に詳しい方だったお陰で、体調不良の原因がわかり、処置をしていただいたり、相談に乗ってもらうことができたそうです。

 

彼女はご自分の体調の説明をする時に、「階段を上る時はまるで止まっているエスカレーターを上るようなんです。」

と説明されていました。

 

それを読んだ多くの人は「どう言う意味なのかわからない。」と言った反応でした。

でも私はこれを読んだ時、何て適切な表現だろうと感心しました。

私も同じことを感じていたのです。

 

彼女の病気と私の病気(脳梗塞の後遺症)は違います。

ただ脊髄に何らかの異変をきたしていることは共通しているのでしょう。

 

麻痺もなく、普通に階段を上ることができるのだけど、

健康だった時とは体にかかる負荷が全く違うのです。

 

同じ仕事をしても10倍疲れるのです。

介護をしている母親にも、ケアマネさんにも、おそらく主治医にも、

わかってもらえず、介護はもう無理なのだと言っても、

理解をしてもらうことができません。

 

それは私が麻痺もなくスタスタ歩いているから...。

 

 

米倉さんは体に感じる負荷に加えて「痛み」

という辛い症状もあるのではないでしょうか。

 

ドラマの中で颯爽と歩く彼女は体の辛さを見る人に感じさせません。

 

なんて頑張り屋さんなのだろうって思います。

 

介護をしていて身体が辛い時、

米倉さんのさわやかな笑顔が脳裏に浮かび、

私も頑張ろうって励まされます。

 

彼女の方が私よりずっと辛いはず。

それなのにあんなに爽やかで素敵。

 

以前から素敵な女優さんだと思っていましたが、

今では心からリスペクトしています。