9月21日17時。
フランス語を勉強する上での疑問点が溜まって来たので、カフェトークのMiho先生のレッスンをお願いしました。


以前のレッスンの時にはlieuとendoroitの使い方に悩んでいた私に明快な説明をして下さったMiho先生なら、きっと今の疑問も解決して下さると思ったからです。

以下はMiho先生の解説です。


chambre と pièce について

chambre は、ベッドを置く、置かないにかかわらず、語源的には「大きな部屋」、また、「立派な部屋」という意味があります。
英語でも室内管弦楽団のことを " chamber orchestra " と言いますが、
英語のchamber と、語源的には同じものです。
ですからホテルなどでは、自分のホテルの客室のことをpièceと呼ぶことはありません。
「大きな部屋」や「立派な部屋」を意味するところから派生して、そこにベッドがあったり、人をお迎えする部屋であったりするわけです。
一方pièceの方は、ただ単に「部屋」という意味になります。
部屋数をカウントする場合はpièceを使いますが、
chambreの方は人をお迎えするようなイメージが加わります。
chambre=寝室という訳ではありませんが、
寝室のことを言う時にはchambreを使わなければなりません。
ただ、ヨーロッパの場合、不動産屋がchambreという場合は寝室の中にバスルームであったり、シャワールームなどがついている部屋を指し、pièceと言った場合には寝室にそういった設備があるかどうかを問題にせずに表示していると考えられます。

bicyclette と vélo について

bicyclette の方が古い呼び方ではありますが、véloはもともと初期の自転車を" vélocipède"と呼んでいたことから、それを省略したvéloという呼び方が人々に広まり、今ではbicycletteよりもvéloの方が広く使われるようになりました。
しかし、交通機関に関する論文を書いたりする場合はきちんとbicycletteという言葉の方を使います。
なぜならvéloは省略された言葉であり、vélocipèdeは、今の自転車を指す言葉ではありません。
ですから言葉のレベルが違うのです。
きちんとした言葉で述べなければならない場合は、bicyclette の方を使うのです。

何故「右」(英right)(仏droite)は
「正しい」や「まっすぐ」という意味で使われるのか


キリスト教では、キリストは天に昇られて神の右におられるとされています。
その為、キリスト教が大きな力を持つ国においては、「右」というものが正統だとされ、「右」という言葉が「正しい」という意味と同義語になるのです。


その後、私の仏作文講座(二回目)の解答の添削をして下さり、間違った箇所の説明と共に、類語(synonyme)によく悩む私の為に、Miho先生は今では絶版になっている類語辞典の参考になるページをPDFファイルで6枚も送って下さいました。
今現在の疑問はすべて解決しました。
ありがとうございました。


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